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更新日:2025/06/28
【農業で貧困支援!】飢えをなくすために畑で野菜を作って難民や生活困窮者に届ける
NPO法人POSSE
基本情報
東京都八王子市にある畑で作物を育てて、食へのアクセスが否定されている難民や生活困窮者のもとへ届けます。「誰も餓死させない」社会を作っていきます。
活動テーマ | |
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活動場所 | |
必要経費 |
無料 |
所属期間/頻度 |
活動頻度:月1回からOK |
募集対象 |
・学生中心に活動しています! |
応募方法 |
こちらのページから応募してください。 |
募集詳細
●POSSEについて
私たちは、これまで、外国人労働者・難民・女性・若者から、年間3000件を超える労働・生活相談を受けてきました。労働法が守られず不当な目に遭ったり、生活保護が受けられない人の権利を守るため、国際NGOや弁護士・医療関係者・支援団体などと広く連携し、支援のネットワークを広げてきました。
●活動の目的:大量廃棄と飢餓・貧困が同時に発生する社会を変えたい
政府統計によると、日本では毎年約20〜30人の経済的理由による餓死者が出ています。2021年の日本の相対的貧困率は15.4%にもおよび、これは人口の約6人に1人が貧困状態にあることを意味します。
そこで、POSSEでは、相談を受けるだけでなく、学生が自らの手で畑を耕し、食べ物を必要としている人を支援する農地プロジェクトをはじめました。東京都八王子市内にある農地を借りて、農家から技術を学びながら野菜を自分たちで作ります。「絶対に餓死者を出さない」社会のシステムを構築していくことが、私たちの目的です。
●活動内容
事前の知識や資格は必要ありません。取り組みのなかで一緒に身につけていきます!
STEP1:八王子の農地で野菜作り
東京都八王子市内の畑で、学生たちが畑を耕し、ジャガイモやニンジン、ラディッシュといった野菜を育てています。畑で育てた新鮮な野菜は、食料を必要としている難民や生活困窮者の家庭へと届けます。
STEP2:食料配布
困窮状態にある人は、交通費が払えない・在留資格がないために県境をまたげないなど、移動が制限されている場合が多くあります。そこで私たちが彼ら彼女らの家庭に直接出向き、食料を手渡しし、生活状況を聞き取ります。こうした活動をアウトリーチといいます。
アウトリーチ活動では食料を配るだけでなく、本人が貧困にいたった背景をくわしく聞き取ります。これによって、緊急の食料支援で「その場をしのぐ」だけでなく、適切な支援(生活保護などの各種制度)につなぎ、本人の生活状況が長期的に改善されるようにします。
STEP3:学習活動
こうした食料支援や調査活動を進めていくと同時に、問題を根本から対処するために、「なぜ飢餓や貧困が起きているのか」といった背景についてドキュメンタリー観賞会や講演会、学習会を開催し学びを深めていきます。
過去には、農業史研究者で京都大学教授の藤原辰史先生をお呼びして、「なぜいま日本で食糧危機と飢餓が広がっているのか?」と題した講演会をおこないました。
また2週に1回ほど、社会問題についての勉強会・学習会をしています。
STEP4:社会発信
支援や調査でわかった飢餓や貧困の実態を、記者会見などの方法で広く社会に問題として発信していきます。これにより、飢餓や貧困を生み出す社会の仕組みじたいを変えていきます。
●活動の頻度
月1回の参加でもOKです。
●活動を始めるまでのフロー
ボランティア説明会(吉祥寺の事務所にて対面・またはオンライン)
↓
活動に参加!
体験談・雰囲気
このボランティアの体験談
食料配布についての体験談
今回の活動は、私にとって本当に忘れられない一日になりました。
当日は大根やじゃがいも、お米などの食料品を配布しただけでなく、難民として日本に逃げてきた「仮放免者」の方々のご家庭にも訪問し、直接お話を伺うことができました。どのご家庭も温かく迎えてくださり、短い時間の中でも、たくさんの気づきと学びがありました。
1つ目は仮放免という立場にあるだけで、働くことや学ぶこと、自由に外出することなど、当たり前だと思っていた自由が制限されている現実があることです。例えば、通学に関しても、家から大学までの決まったルートしか許されておらず、市区内しか移動できないという話を聞いて、とても衝撃を受けました。
特に印象に残っているのは、同年代の若い女性たちとの出会いです。幼い頃から多くの責任を担ってきたであろう彼女たちは、困難な状況の中でも大学進学を果たしていて、その姿に強さを感じました。しかし、仮放免の立場では、多くの大学が受け入れていないという現実があり、選択肢がとても限られていることを知りました。
2つ目に、仮放免の方々は健康保険に加入できず、医療を受けることすら難しい状況にあることです。身体的な不調だけでなく、精神的なストレスや将来への不安、再収容や強制送還への恐怖といった見えない苦しみとも向き合っていることを知り、胸が苦しくなりました。
日本は「民主主義国家」として知られていますが、こうした制度の中で自由が奪われている人々がいる現実は、果たして本当に民主的と言えるのかと疑問を抱きました。民主主義は、すべての人の人権を守るものであるべきだと思います。
このような現場に立ち会い、話を聞き、少しでも力になれたことは、自分自身にとって大きな学びでした。社会の不平等や差別の問題に対して、もっと多くの人が関心を持ち、声を上げていくことが必要だと感じました。そして、NPO POSSEのような団体を通じて、少しずつでも状況を変えていけたらと強く思います。
まだまだ道のりは長いかもしれませんが、「知ること」「伝えること」こそが、社会を動かす第一歩なのだと思います。
(中央大学 Anahita Mioko Said Moradi)
農地運営についての体験談
初めての農業体験でしたので、不安なところもありましたが、わからないことをみんなで調べたり試行して一つずつ作業しました。都内では中々できない体験で陽気な時間を送れました。
また現場の住民の声を聞けたことも印象に残ります。自分がここに来なかったら絶対わからなかっただろう事を知れました。
自分の手で社会の困難に一歩近づくことができて、仲間と一緒に達成感を感じれて、とてもありがたい経験でした。これからも社会の内面に触れていきたいと思ってます!
(大正大学 大学2年生)
法人情報
代表者 |
岩本菜々 |
---|---|
設立年 |
2006年 |
法人格 |
NPO法人 |
POSSEの法人活動内容
POSSEは労働・貧困問題に取り組むNPO法人です。20〜30代の大学生・大学院生を中心に活動しています。
⚫︎広範な専門家と連携した支援活動
社会的に弱い立場に置かれた、外国人労働者・女性・若者から、年間3000件を超える労働・生活相談を受けてきました。労働法が守られず不当な目に遭ったり、生活保護が受けられない人の権利を守るため、国際NGOや弁護士・医療関係者・支援団体などと広く連携し、支援のネットワークを広げてきました。
⚫︎調査・学習活動
私たちは、数千件を超える相談から、今の労働・貧困問題の最新の状況をつかんでいます。ここから、対処すべき問題を鋭く切り込む調査を数多く行なってきました。
⚫︎政策提言
相談や調査を通じて明らかになった実態をもとに、法律や制度を変えるため、政策提言を行なっています。日本の労働・福祉政策に影響を与え続けています。
⚫︎言論活動
年3回、雑誌『POSSE』を発行し、全国の書店や図書館に並んでいます。
2008年に創刊されて以来、「外国人労働問題」「ケアの市場化」「格差社会」など情勢に合わせたテーマで特集を組み、気鋭の若手研究者を招き、労働・貧困問題を中心に様々な社会問題を論じてきました。朝日新聞の「論壇時評」に何度も取り上げられるなど、その内容については社会的に高い評価を受けています。
さらに、POSSEのメンバーが現場の相談や調査研究をもとに書いた著作や翻訳書は、一般読者のみならず、研究者にも高い評価を受けています。