障害福祉分野で感じる「人手不足」以外の深刻な課題
私たちが感じている本当の課題
障害福祉の現場では
「働く人が足りない」という言葉がよく使われます。
でも、私たちが感じている課題は少し違います。
【障害特性を理解しようとしながら関われる人が、まだまだ少ない】
それが、現場に立ってきた中で強く感じていることです。
自傷や他害は「理由のない行動」ではない
私たちが関わっている利用者さんの中には、
自傷や他害と呼ばれる行動が見られる方もいます。
ご自身の頭を叩いたり、相手を叩いてしまったりする行動のことです。
ただ、それらの行動には必ず「それをしてしまった理由や背景」があります。
そのため私たちは 「問題行動」の一言で片づけることはしません。
その思いを言葉で伝えられないからこそ、
行動として表れていると考えています。
重度の知的障害がある方の支援では、そう捉えるところから始まります。
実際に他の事業所の方と話をしているときも「他害行動を明確にする時間がない」という理由で、入るヘルパーは他害を受け続けているという話も聞きます・・。
一人で抱え込まない。チームで考える支援
ピーカンでは、支援を一人で背負うことはしません。
「なぜ今、この行動が出ているのか」
「環境、関わり方、タイミングはどうだったか」
「別の関わり方は考えられないか」
チームで情報を共有し、仮説を立て、対応策を考えていきます。
正解はすぐに出ないこともあります。
でも、考えることや関わることをやめない。
それが私たちの支援の基本です。
観察➡考察➡実行➡振り返り このサイクルを大切に丁寧に行っています。
「向き合う支援」を続けるために
障害特性を理解しようとする関わりは、簡単ではありません。
感情が揺さぶられることもありますし、うまくいかない日もあります。
だからこそ、
一人で頑張らせないこと
チームで支えることを大切にしています。
ヘルパーとの連絡はLINE WORKSを利用し、すぐにチャットで共有・相談できるような体制を作っています。
支援は「作業」ではなく、関係づくり
障害福祉の仕事は、マニュアル通りにこなす作業ではありません。
人と人が関わり、
試行錯誤を重ねながら
少しずつ関係性をつくっていく仕事です。
そのプロセスを
大切にしたいと思える方に、
ぜひピーカンを知ってほしいです。
活動に参加してみませんか?
合同会社ピーカンの法人活動理念
ミッションである「本人と家族と社会をつなぐ」ためにはまず「知ってもらう」ことが大切だと考えています。
そういった意味でも外出先は毎回固定の場所ではなく、いろんな場所に出かけることを意識しています。
又、重度の知的障害がある方は言語でのコミュニケーションが難しい方も多く、表現方法の一つとして「他害・自傷行為」があります。
しかし、その表現をした理由は必ずあるのでその背景まで考え、その表現をしなくても良い環境づくり、接し方などをチームで話し合い、「社会から孤立した存在」にならないように関わっていくことを心がけています。