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2026/11/04

【世界一幸せって本当?】フィジーで留学・移住・起業して見えた、細かすぎて伝わらないフィジー日記 ~ゆっくり生きる編~

こんにちは!SIFの代表、Akiです。

うちのインターン生やアカデミー生に、「今後、どんな力を伸ばしたい?」と聞くと、

・ロジカルシンキング:(頭良くなりたい!きれっきれになりたい!)
・プライオリティセッティング(仕事を速く終えられるようになりたい!)
・プロジェクトマネジメント(企画力や実行力をつけたい!)

といったポイントが良く出てきます。

社会人基礎力でもあり、もちろん大切な能力かもしれません。

でも、本当に人生にそれが必要なのでしょうか?これらの力がつくと幸せに生きられるのでしょうか?

今日はあえて、ひっくり返してみましょう。

この記事では、学生時代から「意識高い系国際NPO」で副代表を務め、外資系サラリーマンとして、生き急いできたSIFの代表Akiが、フィジーで発見した「ゆっくり生きる」ということについて考察してみます。

目次

  1. 「優秀な学生」「優秀な社員」に隠された真実
    1. 優秀になりたい学生、優秀になりたい社員
    2. 優秀なのに、「楽しそうではない人たち」
    3. 優秀さに隠された真実
  2. 幸せの根っこにあるもの
    1. 優秀とは、速さである
    2. 速さは資本主義の根幹
    3. 優秀なのに、幸せを実感できないのはなぜなのか?
  3. こんな時代にこそ、ゆっくり生きる
    1. ゆっくり生きるとは、優しく生きること
    2. ゆっくり生きるとは、強く生きること
    3. ゆっくり生きる、を実践してみる。
  4. 【まとめ】自分の時間を取り戻す。それが「ゆっくり生きること」
    1. 自分なりの、「ゆっくり生きる」を選んでみよう!
    2. 自分の軸、自分の価値観、自分の時間の使い方を取り戻す

「優秀な学生」「優秀な社員」に隠された真実

優秀になりたい学生、優秀になりたい社員

中学生のころ、私は人前では「がり勉」に見えないように、部活だけ頑張っているように見せたり、冗談ばかり言うようにしたりしていました。

でも夜は塾に行き、一生懸命勉強し、進学校に合格できました。本当にうれしかったし、「優秀な人たち」の仲間入りができたことを心から誇りに思いました。

高校時代は部活と行事に明け暮れたため、高校3年生の夏の偏差値は30台!!でもまた一生懸命勉強して、浪人までして、国立大学に合格できました。今後も「優秀な人たち」の仲間でいられることに安心しました。

大学時代は国際系NPO、就活は外資系に入り、グローバルな「優秀な人たち」の中で切磋琢磨する機会を得ました。

30歳を機に、フィジーに関わる仕事に転職し、「ゆっくり生きる世界」に出会いました。

優秀なのに、「楽しそうではない人たち」

「優秀な人たち」とは、単に勉強や仕事ができる人のことを指すのではなく、人間性も豊かで、話していても、面白かったり学びがあったりする人、を指します。

私は、勉強はどちらかというと苦手で、気合と体力で不器用にやってきたタイプだし、人間性もひん曲がっているので、どうにか笑いを取って生き延びてきたタイプ。正直「優秀な人たち」には劣等感を感じたり、生まれ育ちが違うんだ、とあきらめたりしているタイプでした。

でも、30台も半ばになった今、そんな「優秀だった人たち」も、「今も楽しそうな人たち」と「そうではない人たち」に分かれていってしまうのを目の当たりにしています。

何がその分かれ目なのでしょうか?

優秀さに隠された真実

ずばり、結論を言うと、勉強も仕事もできて、人柄もよい、絵に書いたような「優秀な人」というのは、実は不器用で、人生迷いやすいのではないか、ということです。

優秀であること以上に、自分のやりたいことを自分で選び、ゆっくり時間をかけられるか、が幸せの分岐点だと思っています。

そんなこと言うとめちゃくちゃネガティブに聞こえるので、どうか最後まで読んでください。(笑)

もう少し具体的に言うと、例えば冒頭であげた、

・ロジカルシンキングが高速でできて
・プライオリティセッティングを確実にできて
・プロジェクトマネジメントを安定してできる

という力がついても、実はそれは「労働者として優秀」、ということであって、言い換えると「他人の人生を生きているだけかもしれない」ということなのです。


幸せの根っこにあるもの

優秀とは、速さである

ほとんどの場合、勉強や労働における優秀さというのは、ほぼ「時間」で測ることができます。

【勉強】他の人が3年かけてする勉強を、1年でできる人は優秀です。(速い=優秀)
【労働】他の人が3日かかる仕事を1日で終えられる人は優秀です。(速い=優秀)
【資産】他の人が3年かけて稼ぐお金を1年で稼ぐ人は優秀です。(速い=優秀)

特に疑問はないですよね。私たちは、速くできる自分を夢見て、速くできた自分に達成感を感じることが多いように思います。資産運用の例もあげてみましたが、「秒速で稼ぐ!」とかできる人が優秀そうな気がしますよね。

一方で、同じ成果を、ゆっくり出した場合は、どうでしょうか?

【勉強】他の人が3年かけてする勉強を、10年でできた人は悪い?
【労働】他の人が3日かかる仕事を10日で終えた人は悪い?
【資産】他の人が3年かけて稼ぐお金を10年で稼ぐ人は悪い?

速さ=優秀、で生きてきた私たちとしては、ゆっくり=悪い!と言いたくなりますが、よくよく考えてみると、実はそんなことなさそうなことに気づきだします。

【勉強】同じ勉強に10年かけた人は、1年勉強した人より、広く深く学んでいそう。
【労働】同じ仕事に10日かけた人は、1日で終えた人より、周囲の人と笑顔で仕事を楽しんでいそう。
【資産】同じ稼ぎを10年かけた人は、1年で稼いだ人より、安定していそう。

なんとなく、わかりますよね。

あれ?

ではなぜ、速さ=優秀さが成り立っていたのでしょう?

なぜ、私たちは生き急いでいたのでしょう?

速さは資本主義の根幹

それは、速さこそ、資本主義の根幹だから、と言っても過言ではないでしょう。

資本主義というと難しい響きに聞こえますが、例えば、

【勉強】塾の月謝は決まっているから、学生が速くたくさん学んでくれると、塾は儲かる。
【労働】従業員の月給は決まっているから、従業員が速くたくさん働いてくれると、会社は儲かる。
【資産】投資元本が同じなら、速く稼げる方が、資本家は儲かる。

つまり、「時間をお金に変えている」。こういう世界では、速さというものにはとても価値があるのです。

優秀なのに、幸せを実感できないのはなぜなのか?

つまり、速く生きることで優秀だと感じてきた人の場合、多くが「自分ではない何か」に自分の価値を決められてしまっているかもしれないのです。

同時に、速さを生み出すために、

・ロジカルシンキングで、無駄を切り捨てることで、最短の道を見出し、
・プライオリティセッティングで、優先順位の低いことを削り捨てることで、大事なものにフォーカスし
・プロジェクトマネジメントで、日々のトラブルを解消することで、ゴールを達成する

つまりは、「無駄」「低い優先順位」「トラブル」とくくって、たくさんのことを捨象、切り捨てることで、速さは生み出されます。

人に与えられたお題を達成するために、目的以外のものを切り捨てている。。。?それが速さ?それが優秀さ?

何か幸せじゃない理由が分かってきた気がしますよね。


こんな時代にこそ、ゆっくり生きる

ようやく本題です。

ここで、皆さんにご紹介したいのが、ゆっくり生きる、ということです。

ゆっくり生きる、と言われても、まず何からをしたらよいかわからないですよね。そもそもゆっくり生きたら後悔しそうな気もします。

ゆっくり生きるとは、優しく生きること

哲学、宗教、ヨガ、読書、、、ゆっくり生きるためには、いろんな方法が提唱されている時代です。

でも、端的に言うと、ゆっくり生きる、とは、速く生きたときに、切り捨ててしまったもの、にゆっくり向き合うこと、つまり「無駄」や「優先順位の低いこと」、「トラブル」とくくっていたことを大切にすることから始まります。

例えば、人と話すとき、ゆっくり会話をしてみましょう。

速い会話というのは、目的やゴールに向かって、最短距離で話を進めていくことです。例を挙げてみましょう。

Aさん:「旅行行きたいなー。今の季節だとどこがいいかな?」

Bさん:「山がいいの?それとも海?何泊にする?いつ頃休みが取れるの?予算は??」

Aさん:「え・・・」

よくありますよね。。。そんなつもりで言ったんじゃないのに、と思うAさん。

でもBさんはBさんなりに、Aさんの問いに対する回答を最短で探そうとしているんですよね。悪気はないどころかむしろAさんのためを思って聞いていたつもりでした。

ではゆっくりな会話とは?

Aさん:「旅行行きたいなー。今の季節だとどこがいいかな?」

Cさん:「旅行いいよねー。今の季節だとどこかなー?アクティブなのもいいけど、ゆっくりするのもいいよねー。ところでどうしたの急に?」

Aさん:「そうそう、実は仕事で悩み事があってね。。。」

Cさんは会話を進めていませんよね。Bさんには「こんなの雑談だ」と言われる会話でしょう。

でもCさんの会話は「共感」です。結果、Aさんが本当に話したかった、仕事の悩み、を引き出しています。

フィジー人との会話はゆっくりで、進まないことが多いです。でも、どこか優しく、包まれたような感覚になることが多いです。それは、この「共感」を感じさせてくれるから、かもしれません。

ゆっくり生きること、それは優しく生きることです。


ゆっくり生きるとは、強く生きること

ゆっくり生きることは、強く生きること、とも言えます。

それは、目的やゴール達成するときに、必要最小限「以外」の、たくさんの無駄やトラブルも、経験し、身に付けているからです。

よく挫折したことがある人間は強い、ということがありますが、それは、その後さらに大きい困難に出くわしても、その「無駄」である経験が支えになってくれるということに他なりません。無駄のおかげて、しなやかに強く生きられるのです。

先にあげた旅行の例ですら成り立ちます。

明確な判断基準で最短の時間で旅行を立てても、荒天だったとき、Bさんは何ができるでしょうか?

一方実は雑談に見えた、仕事の悩みや、それを通じて見えてきたAさんの旅行への想いが分かっていると、荒天だろうと、電車の遅延だろうと、柔軟に旅行のプランを変えられます。

旅行も人生も、予定通りいかないことだらけという点は似ています。そんなときにすぐにあきらめたり、嘆くのではなく、柔軟に力強く対応していくことができる。これもゆっくりがもたらす強さでしょう。

ゆっくり生きる、を実践してみる。

では、具体的には何をしたらよいのでしょうか?

ここではバチバチに生産性や時間管理をしていた外資系サラリーマンだったAkiが、フィジーでの経験を通じて見えた、有益なアクションを紹介します。

1時間の予定を、2時間にしてみる

学生でも社会人でも、予定がびちびちの皆さんにおすすめなのがこれ。

朝から晩まで1時間刻みで、打ち合わなり、作業なり、たくさん予定が入っている人。実は1時間で終わってなかったり、準備不足だったり、不完全燃焼の積み重ねになっていませんか?

まずは、そのうち1つでよいので、倍の時間をかけてやってみましょう。1週間に1つからでもよいです。1つの打ち合わせでも、1つの作業でも、あえて倍の時間を使って、ゆっくりやってみましょう。

そうすると、考える余裕や会話をする余裕が出て、「無駄」がたくさん出てきます。その無駄こそ発想やクリエイティビティ、モチベーションの源泉になったりします。

ちなみに、知り合いにフィジー人の予定は1日に1つ。多くても午前に一つ、午後に一つ。カレンダーを空かすかにすることで、目の前の時間に集中して、無駄も全力で楽しめているのだと思います。

倍速で再生していた動画や、速読していた本を、ゆっくりやってみる

最近は様々な動画が倍速で楽しめるようになりました。

でも倍速で聞いた動画や音声教材の中身、覚えてますか?自分の意見は持てましたか?

効率的に、たくさん情報を処理できるようになったこの時代ですが、その速さ、優秀さは錯覚かもしれません。

過去に聞いたことのある動画でも構いません。もう一度、1.0倍速(通常の速度)で聞いてみてください。速読しようとして読み流した本を、ゆっくり読んでみてください。

ゆっくり聞くと、聞きながらたくさん考え事や感想などの「無駄」が出てきます。それ自体があなた自身の脳みそがうごいているということ、自分の知識になっていくことに他なりません。

ゆっくり移動してみる、食べてみる

勉強や仕事以外も、徐々にゆっくりしていきましょう。

代表的なのが、移動と食事。最速で最短で目標達成しようとしていませんか?

例えば、目的地まで、遠回りしてみましょう。電車ではなく一駅歩いてみましょう。目的地のまでの検索、これすらやめて、自分で考えてみましょう。同じ学校や職場との往復が、別世界になります。

食事も一緒です。効率化を目指した食事は、同じものを繰り返し食べたり、安い分かりやすいものに偏りがちです。納豆が体に良い!と聞くと納豆ばかり・・・なんていうこともあります。まずはゆっくり買い物してみましょう。そして、ゆっくり料理してみましょう。最後に、ゆっくり食べてみましょう。

あれ?自分がどう移動していて、何を食べていたか自体、気づいていなかった?それは幸せもくそもありませんね。

。

【まとめ】自分の時間を取り戻す。それが「ゆっくり生きること」

自分なりの、「ゆっくり生きる」を選んでみよう!

上記に例を挙げてみましたが、忙しい私たちが、何でもかんでもゆっくり生きる、ということは容易ではありません。

まず、ゆっくり生きる時間を、ゆっくり選びましょう。週に一つでいいから、自分がゆっくりさせるものを決めましょう。それが自分を取り戻す入り口になります。

例えば二児の父の私。

同じ「家族との時間」でも、家事を高速化し、子どもと遊ぶ時間をゆっくりしよう、と思っていました。でもその結果、家事の時間に子どもに話しかけられると、むっとしたり、あとで!と怒ったりしていました。

そこで思い切って、「家事を倍の時間でゆっくりやろう」と決めました。

すると、家事自体を子どもと遊びながら楽しむことができるようになり、気持ちもおだやか、家庭も円満。おまけに家事+遊びのトータルの時間は短くなり、実は「速く」することにもつながりました。

自分の軸、自分の価値観、自分の時間の使い方を取り戻す

さて、既にお気づきの方も多いかと思いますが、実はゆっくり生きること、は自分なりの時間の使い方をすること、でもあります。

他人に決められた価値観から、具体的に、少しずつ抜け出し、自分はこれに時間を使うんだ、と選択をして生きることです。

何かをゆっくりやる、ということは、その大切なことに、より時間をかけるということです。

そんな時間の使い方をしていたら、人生豊かになりそうですよね。

最後に、この記事の「時間」を「人生」に置き換えてみてください。実は目先の話ではなく、人生という大きな時間でも、同じことがいえるかもしれませんね。

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Social Innovation Fiji

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Social Innovation Fiji (SIF)は、フィジー共和国に存在する社会課題の解決するためのビジネスづくりを通じて、「社会課題の解決」と「人の学び・成長」の好循環を目指して活動をしています。