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2024/06/05

【見たい社会は自分で作る】(二枚目の名刺webマガジンより抜粋)

働きながら「2枚目の名刺」を持つことは、この15年でかなり浸透してきましたよね。これから団体としてどうしていくかの展望はありますか?

 いろんなところで次どうするの?って聞かれるんだけどさ、何かを打ち立てれば打ち立てようとするとほど人も入れ替わるし、組織の形も変わるんだよね。

 この15年でとにかく時代が変わったよね。2枚目の名刺を持っている人もかなり増えたし。ただ、働く人がどんどん減ってくる世の中で、企業と個人のパワーバランスも変わってきてるし、フリーランスでも生きていけるから、独立性が強い人はどんどんフリーになってる。その一方で、「2枚目の名刺を持とうよ」って言われても、動きたくても動けない、何を軸に動いていいかもわからないという人も出てきていて、その差がより激しくなっているかもしれないとは感じるかな。

 僕の中でひとつテーマとして考えたいのは、これから人口構成が変わる中で日本の社会構造も変わってくるということ。その中で、どういうふうに社会創りの担い手を確保するのか。65歳、70歳になったから定年で社会をつくる側から高齢者=サポートされる側ではない形になったらと思ってる。社会での役割にもっと選択肢があって、思い思いの形で社会を創ることに取り組んでいる。GDPにあらわれない、豊かな縮小の形ということにもつながってくるんじゃないかと思う。もう一つは、やっぱり若い人に良質な越境機会を提供したいですね。組織から指名されてプロジェクトに参画するではなく、やりたいと思った人が個人で挑戦する形を広げたいし、最近少しずつ増えているけど、やりたいと思う学生にはもっと場を提供していきたいかな。何か取り組みたいとは思っているけど、どこから手を付ければよいか、という人をそっと後押しできればと思いますね。

大山 聞いていて思ったけど、世代の違いはあるのかもね。我々の世代は帰属意識みたいなものがそこそこあって、それをどう破っていくかがテーマだったけど、新卒の人と話すと、所属する組織よりも“自己”を大事にして、自分のやりがいや快適さを求めているのを感じる。そういう世代にとっては、二枚目の名刺って親和性が高いだろうけど、どういう新しい意味を持って受け継いでいってもらえるのか、考える必要があるのかなって最近思います。

 僕らは「人の変化を作る」ってサポートプロジェクトを始めたり、「2枚目の名刺を持つという選択肢を作る」って言ってきたりしたけど、社会課題や新しい社会を作るための取り組みと、それをやりたいと思っている人をつなぐ機能を担っている部分があると思うから。そこを拡充していくのは大事なことなんじゃないかと。15年続けてきた結果、社会の中のひとつの機能になっている面は否めないから。今、二枚目の名刺を応援してくれている識者の方と「二枚目の名刺のこれからを考える検討会」というのをやらせてもらってて、いろいろ今後に向けた意見をもらってるんです。ソーシャル業界、社会のエコシステムということも意識して、これからのNPO二枚目の名刺の仕掛けを考えていきたいと思ってます!今いる二枚目の名刺メンバーも、興味を持ってくれ方とも一緒に前向きな取り組みできたらうれしいですね。https://magazine.nimaime.or.jp/origin_nimaime/

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NPO法人 二枚目の名刺

NPO法人 二枚目の名刺の法人活動理念

「二枚目の名刺」。それは組織や立場を超えて社会のこれからを創ることに取組む人が持つ名刺!
単にお金を得るための副業ではなく、自分が楽しむだけの趣味でもない。 ベクトルを社会に向けて、一人ひとりが大切にする価値観を表現し、社会のこれからを創っている。そんな人たちが持っているもの、それが2枚目の名刺。企業で働きながら、会社外で自分の経験やスキルを活かしてNPOの取り組みを後押しすることも、社会にイノベーティブな価値を創ることに会社の外で挑戦することも、子育て中の人が自分でプロジェクトを立ち上げることも、地域の活動にこれまでとは違う視点を持ち込み盛り上げることも、そして学生や子どもたちが未来を自分たちの手で作ろうとする取り組みも。「こんな社会になったらいいな」を創るとき、社会に対する傍観者でなく当事者として、自分と社会とこれまでとは違う関わり方ができること、それを実行しようとする誰しも持つことができるもの、それが2枚目の名刺。

2枚目の名刺を持つことが当たり前の選択肢となり、今いる組織や立場を超えて、これまでの枠組みにとらわれることなく、 「こんな社会になったらいいな」というマイミッションを実現するストーリーがあふれている未来を実現します。