「フリースクール」「サポート校」という言葉をお聞きしたことはありますか?
これらは、事情を抱えた子どもたちへの支援の場として民間の団体によって運営されています。
今回は、初めての方にもわかりやすく「フリースクール」と「サポート校」について説明していきます。
目次
フリースクールには、「不登校」「引きこもり」「発達障がい」などの事情を抱えた子どもたちが通っています。
さらに詳しくみていきましょう。
先ほどお伝えした通り、フリースクールに通う子どもが抱える問題はさまざまなので、色々なフリースクールの形があります。
例えば、
などがあります。
フリースクールを学校に復帰するための準備期間として利用する子どももいれば、読書やゲームなどをして自由に過ごす子どももいます。
学校に通えていない子どものうち、フリースクールに通っているのはごく一部だといいます。
その2つの理由を紹介します。
フリースクールを利用したくても、近くにない場合が多いといいます。
各都道府県に1つはあるものの、東京や大阪などでは20以上設置されているが、県内に2つしかないなど、地方と都市で差があることがわかっています。
フリースクールに通うのに公的な支援が受けられないため、学費を全て親が負担しなければいけません。
文部科学省が2015年に行った調査によると、平均月3万3000円で、入会金は5万3000円かかると報告されています。
料金の高さも利用する上でネックとなっているようです。
サポート校は、全日制の高校生活に馴染めなかった子どもたちが、通信制高校を卒業するためにサポートしてくれる所です。
そのため入学の条件として、通信制高校に通っていることを前提としているところがほとんどです。
通信制で卒業するためには、自分で勉強をしなくてはいけません。
そのため、勉強につまずいて挫折してしまう子どもをサポートする必要があります。
サポート校では、カウンセラーに相談できる環境も整っているため、精神的なサポートも受けられます。
あくまでもサポート校は「通信制高校を卒業するために支援する学校」であり公的な学校として認められていません。
つまり、サポート校に通うだけでは「高校卒業資格は得られない」ことを覚えておきましょう。
また、サポート校と通信制高校に通う方が多いため、通信制高校とサポート校をセットにした「通信制サポート校」というものもあります。
この学校に通い、卒業した場合はもちろん高校卒業資格を得ることができます。
「サポート校」と「通信制サポート校」の名前が似ているので、違いに気をつけておきたいものですね。
通常の学校に通うことが難しい子どもにとって家庭以外の居場所を得ることは難しいと考えられます。
そのため、「安心できる居場所」を作って、子どもたちがステップアップできる環境が必要です。
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