不登校の原因はどのようなものがあると思われますか?
いじめや友人関係などの問題をすぐにイメージされると思いますが、不登校の原因はかなり複雑で様々な理由があることがわかってきました。
今回、文部科学省や不登校を体験された方の声などを元にして、不登校の「6つの原因」をわかりやすくお伝えしていこうと思います。
では、さっそくみていきましょう。
中学生の不登校のきっかけとして一番多いのが「友人関係」です。
このことは文部科学省の調査で明らかにされています。
中学校になると、「個々の成長スピード」が人によって違うため、「他人との差」を気にしてしまいます。
そのため、人と比べて「なんだかうまくいかない」と感じ、次第に友達付き合いがうまくいかなくなって、不登校になることもあるようです。
家庭や親との関係が適切でない場合も不登校の原因となります。
具体例を挙げると、以下のようなものがあります。
両親が絶えず喧嘩していたり、過度なプレッシャーを与え続けられることで、子どもは精神的にダメージを受けます。
すると、何事もポジティブに考えることができなくなり、現実逃避をするしかなくなりますね。
現実逃避の仕方は子どもによって様々ですが、「ひきこもり」「非行」へとつながることも多いようです。
中高生に多いのが「勉強」に関する悩みです。
特に、中学は一気に勉強がむずかしくなるため、ついていけなくなる子どもが増えます。
いくら先生の話を聞いても話が理解できず、苦しむことがきっかけで不登校になることもあります。
逆に、勉強が得意な子どもは、周りの価値観や話に合わないことに気づき、学校に行きたくなくなることもあります。
不登校には必ず理由があると思い込んでいませんか?
学校を「なんとなく」休んでいる子どももいます。「なんとなく」も理由の一つなのです。
「なんとなく」と発言するのは、学校に行くと周りとの違和感を感じるものの、子どもは学校で感じる違和感をうまく言葉にできないからです。
理由を問いただすのではなく、「行きたくない」という子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切ですね。
参考 小幡和輝オフィシャルブログ 不登校の原因は「なんとなく」も多いんです。そのとき親はどう対応するべき?
不登校というと、いじめは不登校の原因として代表的なイメージがありますよね。
しかし、文部科学省によると、小中高共に不登校の原因としていじめは「1%以下」であることが報告されています。
また、いじめの大きな問題点は、なかなか表面化しづらく、親もいじめのサインに気付く事が難しいことです。
そのため、いじめが見過ごされやすくなっています。
進級や進学、転勤などによって生活の環境が変わるとストレスを感じ、学校にいかなくなるケースもあります。
子どもは自分から言葉にすることがむずかしいため、周りの大人が見守り、安心して相談できる環境を作ることが求められます。
今回ご紹介した通り、不登校にはたくさんの原因があることがわかりました。
学校に毎日通うことが当たり前と多くの人が思いますが、中には学校そのものが合わない子どもだっています。
そんなときは思い切って「学校にいかない」という選択肢もあります。
学校に行かなくても、フリースクールなどで勉強もみてもらえたり、友達もできます。
様々な形態の学校があるので、子どもに合わせて選択肢が多様にあることを覚えておきたいものですね。
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