「家庭崩壊」は社会問題であるものの、「実際に家庭崩壊した家族の話をきく」ということはなかなかありませんよね。
本当は家庭崩壊をしていても、表向きは問題がないように見せかけているなんてこともあるかもしれません。
今回は、あまり語られない家庭崩壊の「原因」についてみていこうと思います。
家庭崩壊が起こる原因を4つ紹介します。
不仲や離婚の場合、親が家庭の中で「親の役割」を放棄していることがあります。
例えば、家に帰ってこないとか家族団らんに参加しない、家族の存在を無視するなどがあります。
このような状態だと、子ども精神的に苦痛に感じてしまい、ネガティブな影響を与えています。
家庭崩壊している家族は夫婦関係がうまくいっていない場合が多く、「身体的」「精神的」に暴力行為がある可能性が高いです。
また、暴力は受けるだけでなく、目の当たりにするだけでも重大な精神的ダメージを受けます。
例えば、日常的に父親が母親を殴っているのを子どもが見ているという状況は、身体的ダメージは受けてないものの、精神的にかなりショックを受けます。
暴力を目撃することで、暴力を振るう人のことを恐れ、逆らえなくなる可能性もありますね。
依存症になると、「やめたくてもやめられない」状態になり、自分でコントロールすることはかなり難しくなります。
そのため、家族との関係や生活リズムが崩れて、家庭崩壊へとつながります。
また、依存症にも種類があり、「アルコール依存症」「パチンコ依存症」「薬物依存症」などがあります。
経済的に家庭が厳しいと、お金を稼ぐために色々なお仕事をするので、ほとんど家にいる時間がなくなります。
そのため、子どもは親への寂しさを感じたまま成長し、監視役の親が家にいないため好き勝手に行動するようになります。
そして、子どもが大きくなると非行にはしったりして、家に帰らなくなります。
親は子どもと親子関係が築けていないため、コミュニケーションがうまく取れません。
その結果、親が子どもの行動を把握できず、何をしているのかわからない状態になります。
本来幸せで安心できる存在である家族。
しかし、家庭崩壊してしまった家庭では、心が休まる時がありません。
今回は家庭崩壊が起こる原因をお伝えしてきましたが、どれも親の問題です。
子どもは経済力もなく、自立することが難しいため、家庭崩壊した家に居続けなければ生きていけません。
そして、この家庭崩壊は外部からは見えにくく、援助の手を差し伸べることが難しいという難点があります。
子どもと密に関わる学校の先生や地域の方が変化に気付き、行政やNPOと連携が取れるようにすることが今後の課題ですね。
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