「少子化は問題だ」と言われますが、何が一体問題なのでしょうか?
今回は、少子化が引き起こす問題について簡単に説明します。
3つの例を紹介します。
子どもは将来の日本の労働力に直結します。
このまま少子化傾向が続けば、将来的に国内の生産力が下がり、国全体の経済力が低下します。
2050年には「生産年齢人口*」は38%減少すると言われています。
*生産年齢人口とは国内で生産活動に就いている労働力となる人口のこと
少子化になると、生産年齢人口が減少します。
一方で、日本の高齢化は進んでいるので、高齢者人口は増加します。
この状態で何が起こるかというと、現役世代の経済的な負担が増えます。
高齢者を支える労働力人口が少ないため、一人当たりの社会保障負担額が大きくなってしまいます。
子どもの数が少なくなると、子ども同士や異年齢の子どもと触れ合う機会が減少します。
子ども同士での交流は社会性を育む場でもあり、情緒の発達にも大きく影響します。
そのため、子ども同士で遊ぶ機会がなくなる事は、子どもの成長にとってマイナスの影響を与えます。
現状でも、高齢化社会として問題になっていますが、今後さらに高齢者が増え続けます。
そして、税収は少なくなるにもかかわらず、より多額の医療費などが必要になります。
それらを負担してくれるのは、現役で働く世代です。
このまま経済的な負担が増えれば、さらに生活に余裕がなくなり、少子化がますます進む可能性も考えられますね。
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