現在、世界では多くの路上で暮らすストリートチルドレンがいます。
その数は正確に把握することは難しいものの、「1億人は存在する」と言われています。
今回はそんなストリートチルドレンになる「原因」や「背景」についてまとめてみました。
どんな原因があるかみていきましょう。
家庭が貧しいと子どもは学校に行くことができず、仕事をしなければなりません。
すると、路上で日中を過ごすことになり、ストリートチルドレンとなってしまいます。
親の離婚によって家庭が崩壊し、家出をしてストリートに出てくる子どもが大勢います。
また、母親が再婚し子どもは都市に残したまま親だけが地方で暮らすといった例もあります。
このように家庭での居心地が悪くなり、親の元から離れるケースが非常に多いです。
貧困家庭では、子どもの面倒を見られないからといって育児放棄をすることがあります。
たとえば、収入があっても子どもが複数人いる場合、全員を学校に行かせる金銭的余裕はなく、平等に育てることができません。
優秀だと認めた子どもには学校に行かせて、他の子どもは自分でご飯代を稼がなければならない例もあります。
このように学校に行かせてもらえない子どもは家計を支えるために働かなければならないのです。
参考 Glolea Cebu フィリピン セブのストリートチルドレンの生活と本当の理由
親が失業し、酒に溺れたりすると、家族に暴力を振るうようになり、家庭が崩壊します。
経済が不安定な国ではこのようなケースは珍しくありません。
家があっても暴力から逃げるために路上で暮らす選択をする子どもがたくさんいます。
親が病気で働けなくなると、家を失い、路頭に迷い、家族でマンホールに住むようになります。
また、マンホール内はとても不清潔で汚水が漏れているところもあります。
このような環境で暮らすことで病気の悪化に繋がったり、皮膚病にかかったりします。
ストリートチルドレンを救うためにはまず「安全な住居の確保」や「教育」が必要不可欠です。
また、施設を出て暮らす子どもたちを継続して見守る活動も重要となります。
今、どんな支援が必要で、子どもたちはどんな状態なのかは現地に行ってみないとわかりません。
自分の目で現状を知り、ストリートチルドレンの問題を一緒に考えてみませんか?
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