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【すぐ分かる!】マンホールチルドレン」とは?マンホールで暮らす理由や社会的背景を説明します。

    公開日 2019.10.16 更新日 2019.10.16
    by activo編集部


    世界に1億以上いると言われるストリートチルドレン。

    その中でも、「マンホールチルドレン」と呼ばれる子どもたちをご存じでしょうか?
    マンホールに住む「理由」や「社会的背景」について簡単に説明します。

    「マンホールチルドレン」とは「マンホールに住むストリートチルドレン」のこと

    マンホールチルドレンはどんな理由からマンホールに住むことを選んでいるのでしょか?

    マンホールに住んでいる理由は厳しい寒さに耐えるため

    モンゴルでは、真冬には「-30℃」になるくらい寒いため、路上で暮らすことは厳しい状態です。
    そのため、「温水供給パイプ」が通っている「マンホール」の中で暮らし、暖をとっています。

    しかし、マンホールの中は汚水が漏れていたり、虫がわいていたりしてとても不衛生です。
    皮膚病になったり、深刻な病気にかかる子どもが大勢います。


    マンホールチルドレンが増加した理由は1990年代の経済危機大きく影響している

    マンホールチルドレンが増加したきっかけは、1990年代の初めの「ソビエト連邦の崩壊」。
    ソ連に経済を依存していたモンゴル経済は大きな影響を受け、壊滅してしまいました。

    その結果、多くの企業が潰れ、路上で暮らす人が増加しました。

    参考 認定NPO法人アジアチャイルドサポート モンゴルでの取り組み

    マンホールチルドレンになる理由は主に「家庭環境の崩壊」が原因

    多くのマンホールチルドレンは生まれた時からマンホールにいるわけではありません。
    「家庭環境の崩壊」によって住む場所を失った時に、マンホールに住むようになるケースが多いようです。

    また、家があったとしても「帰りたくない」「親と暮らしたくない」という理由でマンホールでの生活を選ぶ子どももいます。

    ここで言う、家庭環境の崩壊とは「親の再婚」「親の失業」などがあります。

    具体的な例としてEくんの例を紹介します。
    マンホールチルドレンになったきっかけは「父親の失業」です。

    失業をきっかけに、父親から母親への暴力が始まり、母子で家出。
    そのうち、母親が新しいパートナーと再婚しましたが、Eくんを残して地方へ行ってしまいました。
    残されたEくんはおばさんと暮らしていていましたが、ひどい目に遭わされて追い出されてしまい、マンホール生活が始まりました。

    参考  unicef 子ども物語 モンゴル国

    新しいマンホールチルドレンの形「マンホールファミリー」&「マンホールアダルト」

    現在、政府はマンホールチルドレンを増やさないために、マンホールに鍵をかけて入れないようにしたり、NGOなど民間の団体が保護活動に従事しているため、マンホールチルドレンの数は激減しています。

    しかし、マンホールで暮らす人はまだまだ一定数いるのが現状です。
    マンホールで暮らす人が0にならない理由の一つに、「遊牧民の移住問題」が関係します。

    近年の気候変動や「ゾド」と呼ばれる豪雪害により、家畜を飼って暮らすことが難しくなった遊牧民は、豊かな暮らしを求めて都市へ流れる傾向があります。
    しかし、都市での生活で職を得られるスキルを持っていないことから、職に就けず、都市での最貧困層となってしまうケースが非常に多いです。

    職につけない場合は最悪の場合マンホールで過ごすしかありません。
    このように家族でマンホールに住む状態を「マンホールファミリー」と言います。

    また、マンホールチルドレンとして育ち、貧困から抜け出せないまま大人になって自分の子どもを持ち、経済的に厳しいため再びマンホールで子どもと暮らす「マンホールアダルト」という問題も起きています。

    参考 Ready for マンホールチルドレン

    マンホールチルドレンを救うために「孤児院」を増やしたり、「クラウドファンディング」が行われています

    モンゴルでは、マンホールチルドレンを孤児院などで保護しても、高校を卒業すると施設を出なければなりません。
    そのため、サポートを受けられなくなった子どもたちは再びマンホールへ戻ってしまうこともあります。

    また、モンゴルでは子どもが大学へ進むための奨学金制度もまだまだ整っていません。

    そのため、子どもたちがマンホールへ戻らなくていいように「クラウドファンディング」で活動資金を募ったり、子どもが過ごせる場所を増やすために「孤児院」を増やす取り組みがされています。

      この記事のライター

      activo編集部

      国内最大級のNPO・社会的企業のボランティア・職員/バイトの情報サイト「activo」編集部です。はじめてボランティアや社会問題に関心を持った人でもわかりやすい情報を発信します。