「途上国の基礎学力が低い理由はなぜ?」
「基礎学力を上げるためにどんな支援がされているの?」
途上国は基礎学力が低い理由と基礎学力をあげる支援についてお話ししていきます。
目次
途上国の基礎学力が低い理由に「貧困の負の連鎖」があります。
負の連鎖は以下のように起こります。
教育を受けられないことが貧困から抜け出せない大きな理由の一つなのです。
途上国では教育制度が整っていないことがあります。
教育制度が整っていないと、教育を受ける習慣がなく、教育の必要性や大切さを感じません。
そして、読み書きができないまま大人になり、親になります。
読み書きができないことで定職に着くことが出来ず、収入が少ないため、家族を養うことができません。
そうすると子どもを労働力として働かさなければならなくなります。
そして、その子どもも教育を受けたことがないまま大人になってしまいます。
このような貧困のサイクルを断つためには、教育を受けることが重要です。
負のサイクルがとまれば、貧困は改善され減少していきますね。
貧困から抜け出せない理由には教育を受けていないことが大きく影響していることがわかりました。
ではどんな教育を受ければ途上国の人たちは貧困から脱出することができるのでしょうか?
実際に行われている基礎学力を上げる取り組み例を紹介します。
小学校の入学年齢を過ぎてしまった子どもたちや10代の若者が学べる場は殆どありません
小学校をドロップアウトしてしまった子どもや学校に通ったことのない人たちに学びの場を作っています。
このことを「ノンフォーマル教育」と言います。
途上国では小学校以外で教育を受けられる仕組みがほとんどありません。
そのため、小学校に通っていない人は教育を受ける機会を得ることができないのです。
教育を受けたことない親が基礎学力を大人になって身につけると、子どもが学校に通うことの大切さがわかり、仕事をさせず学校に通わせるようになります。
また、15歳から40歳を対象に仕事を持っていても学びやすいように早朝や夕方に授業が行われるプログラムもあります。
基礎教育や訓練をうけていない人たちは安定した収入を得る仕事に就くことが困難で、過酷な労働条件でも低賃金で働かざるを得ない状況があります
読み書きと同じく技術も貧困から抜け出すために必要です。
基礎学力がない若者や大人を対象に技術を教える授業では農業のノウハウや民芸品の作り方を教えています。
この授業に参加する人はほとんどが家族を養わなければならない人たちです。
スキルを身に付けることで安定した収入を得ることができ、貧困が改善されていきます。
支援終了後も、寺子屋が村の人たちの学習ニーズにそった学びを受けられる場となるよう、研修を通じて、村の人たち自身に寺子屋のしくみやその役割、運営の仕方を理解してもらいます
せっかく作った教育の仕組みが支援終了とともに終わってしまってはもったいないですよね?
他国からの支援が終了しても支援が続けられるように途上国の行政機関にサポートをお願いしています。
行政の担当者に自分たちで運営していけるように、トレーニングをします。
トレーニングの内容は活動に必要なお金の見積もり方や施設の管理の仕方などを教えることです。
基礎学力の低さと貧困はとても密接な問題であることがわかりましたね。
教育を受けていないことが不安定な収入に繋がり、貧困から抜け出せない原因だということがわかりました。
読み書きができることで職業の幅も広がり、可能性を増やします。
まず、貧困による負の連鎖をとめるために教育を受けることが第一歩なのですね。
そして一番大切なのは、現地の人たちで支援を継続していけることです。
途上国の人たち自身が教育の仕組みを作っていけることが貧困からの脱出に繋がっていくのではないでしょうか。
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