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【簡単解説】ODA(政府開発援助)とは?仕組みと支援例を分かりやすく説明します!

    公開日 2019.05.30 更新日 2020.12.10
    by activo編集部

    ODAという言葉は聞いたことがあるけれど、

    「ODAってなに?」
    「ODAはどのような支援をしているの?」
    「日本との関わりはあるの?」

    このような疑問をお持ちではないでしょうか?
    ODAの仕組みや具体的な取り組みについて分かりすく紹介していきます。

    ODA(政府開発援助)とは「政府や政府関係機関が途上国の発展のために資金や技術を提供する」こと

    実は、世界196か国・地域のうち、146か国が貧困や飢餓に苦しんだり、
    安全な水や食料が手に入らなかったり、適切な医療を受けられない状態にあります。

    途上国の問題を先進国の問題と考えて活動することが国際社会の発展につながるため、
    多くの先進国が途上国の支援をしています。

    日本のODAの支援先はアジアが半数近くを占めていて、その次にアフリカや中東を援助しています。
    具体的な国でいうとインド、ベトナム、イラク、バングラディシュ、ミャンマーなどです。


    様々な組織や団体が「ODAのアクター」として活躍している

    内閣に設置されている海外経済協力会議、外務省や財務省、経済産業省などの関係省庁、国際協力機構(JICA)といったODA実施機関のほか、企業、NGO、大学、地方自治体などが関係しています。

    引用 JICA ODAのアクターについて


    ODAは政府がメインとなって行う活動ですが、複数の機関が協力し合って取り組まれています。
    具体的な機関や団体の役割は以下の通りです。

    政府:内閣に「海外経済協力会議」が設置されていて、そこでODAの戦略について議論し決定する。

    外務省:政府が考えた戦略に合った活動内容を国や地域ごとに考えて企画する。

    JICA:外務省が考えた企画を具体的なプロジェクトにして現地で実行する。

    NGOや大学・民間企業:企業がJICAの下でODA事業の開発コンサルタントをしたり、NGO・大学がJICAのプロジェクトに参加して途上国で支援をする。

    このように段階ごとに進められることから、「ODAの四層構造」と言われています。


    ODAには「二国間援助」と「多国間援助」の2種類の支援方法がある

    引用 外務省(ODA)開発協力の形態

    ODAには支援方法が大きく2つあります。

    直接途上国を支援する二国間援助と国際機関にお金を出して途上国を支援する多国間援助です。
    この2つの支援の違いについて説明していきます。


    二国間援助とは開発途上国を直接支援すること

    二国間援助には無償で提供する「贈与」と、
    低金利で資金を貸しつける「政府貸付」の2種類の支援方法があります。

    この2つの違いについて説明していきます。
    説明とともに上の図を参考にしてみてください。


    贈与

    無償資金協力

    無償資金協力は所得水準が低い国に対して、
    開発途上国が発展するために無償で必要な施設を建てたり、資源を調達することを指します。

    具体的な取り組み例として、安全な水を確保するための給水施設の整備やその施設の運営を維持するための技術指導、道路や橋などの社会基盤の整備、ビジネス環境の整備などがあります。


    技術協力

    開発途上国の課題を現地のスタッフで解決することを目標として、専門家を派遣して人材育成を行い、技術を提供し、制度を整えていきます。

    日本からスタッフが派遣されるだけでなく、現地のスタッフを日本に招いて研修を行ったり、
    国外で行う研修もあります。


    政府貸付

    円借款(えんしゃっかん)

    途上国の発展のために行われる低金利の貸付のことを円借款といいます。
    金利は0.01%など無利子に近い金利です。

    資金提供ではなく貸付のため、資金の効率的で適切な利用を促すことができ、
    途上国の開発を促進させる働きを持っています。

    いずれ返済される資金であるため、日本の財政負担も小さく、今後も長く継続できる支援方法です。


    多国間援助とは国際機関を通して支援すること

    国際機関にお金を出して途上国を支援する方法を多国間援助といいます。

    例えば、子どものための国際機関である国連児童基金(UNICEF)や
    食糧問題に関わる国連食糧計画(WFP)などにお金を出し、
    国際機関に貢献するといった支援方法です。


    国別にみた具体的な支援例

    ここまでODAの仕組みを説明してきました。
    次は国ごとにどんな支援がされているのか紹介します。


    インドにはお金を貸してさらなる経済成長を促している

    インドには資金を貸し付ける有償資金協力を中心とした協力をしています。

    急激な経済成長によって必要となっている、インフラ整備の支援が主な協力分野です。
    具体的な協力内容の一部に、必要な電力供給の問題、上下水道の整備などがあります。

    しかし、経済成長をしているものの多くの貧困人口が存在しています。

    貧困削減に向けた取り組みも行うことで、全国民の生活水準が上がり、
    インド全体がさらに発展していくことを期待されています。

    参考 外務省 政府開発援助(ODA)国別データ集2017 
       

    イラクには人道支援・経済基礎のインフラ整備をしている

    イラクには平和な国家の再建を目標に支援を行なっています。

    具体的には、ISIL (イラクとシリアを活動拠点にしているイスラーム過激組織、通称イスラム国)の被害を受けたイラク国内の難民に対する人道支援石油産業による経済成長の促進です。

    石油の資源国であるイラクでは石油製品の生産や輸出によって雇用を増やす取り組みを行っています。

    石油は私たちの生活に関わる大切な資源であり、
    安定的に石油を供給することができる環境を整えることは、
    世界のエネルギー問題に結びついているのです。

    参考 外務省 政府開発援助(ODA)国別データ集2017


    バングラデシュには交通インフラの整備と生活環境向上のための支援をしている

    バングラデシュは経済成長と貧困からの脱却を目標とした支援を行っています。

    交通インフラを整備して地域格差の解消を図ったり、生活の環境を向上させるために災害予報などの
    防災・気候変動対策安全な水の供給、母子保健の分野に取り組んでいます。

    バングラデシュは途上国の中でも特に貧しい国であり、
    基礎的な社会の基盤を作ることを目標としています。

    参考 外務省 政府開発援助(ODA)国別データ集2017


    ODAは途上国の状態に合わせた支援方法を行う

    今回はODA(政府開発援助)についてお話ししました。

    ODAは経済の基礎がない途上国には無償で活動をしたり、
    経済の仕組みがある程度整っている国にはお金を貸して、
    国を成長させる役割があることがわかりました。

    支援方法も多様だからこそ、その国に合った支援方法ができるのですね。

    外務省のホームページで国別の支援政策が見ることができますのでぜひご覧ください。

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      この記事のライター

      activo編集部

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