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更新日:2023/01/28
2/23開催【地域の子ども・若者が抱える課題を考える】イベント参加者募集開始!
ティンカーベルこの募集の受入団体「ティンカーベル」をフォローして、
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基本情報
山積する多くの課題も、子どもや若者の声に耳を傾ければ、よりよい解決策が見つかるはず。こども家庭庁発足に合わせて、「ライフワーク」になる課題解決ネットワークを立ち上げます。
活動テーマ | |
---|---|
活動場所 |
コロナ禍が続く中ですが、感染対策を講じて「会場」での開催を予定しております。 |
必要経費 |
※イベント企画(カレッジ・セミナー・交流会)の目的や詳しい内容は、本ページ下記に記載いたしますので、ご参考まで合わせてご確認ください。 |
活動日 |
「地域で子ども・若者の声を反映するための課題解決コミュニティを実現しよう」 |
注目ポイント |
|
募集対象 |
興味がある方は、どなたでもご参加いただけます(下記の要件がございます) |
募集人数 |
40名 |
特徴 |
募集詳細
このプログラムは、オンラインでの勉強会(セミナー・カレッジ)と、ワークショップ交流会の2部制で構成されています。本項目ではプログラムの目的や意義、ティンカーベルの展開ビジョンなど、詳細をご紹介いたします。
●プログラムの概要
私たちティンカーベルは、子どもたち・若い世代の声を反映した課題解決を目指すグループです。活動開始から5周年を迎えますが、長年の構想を実現するための第一歩としてこの地域グループを構想。そして、2トップ画像やほかの項目でも使用しているこちらのフローにて、2023年春、その課題解決を実現したいと思います。
新たに各地域ごと(皆さまの街)で形成する、【ワンストップで一人一人のニーズに合った具体的な課題解決を実現するためのプラットフォーム型コミュニティ】の立ち上げ・定着・発展に向けた、、活動参加・参画に必要な知識や考え方と、コミュニティの第一歩を進めるためのプログラム構成となっております。
このプログラムは、この仕組みを地域で実現させるための第一歩として開催するものです。
<私たちが目指す「課題解決の仕組みづくり」と「ネットワーク」>
この構想は、地域社会において、子どもたち・若者を取り巻く様々な課題を、子どもたち・若い世代の声を反映しながら解決を模索するコミュニティ(ネットワーク)の構築を目指すものです。と言っても、決して難しいものではなく、フラットに気楽に、課題に向き合う"ディスカッショングループ"や"地域版ゼミナール"のようなイメージを抱いてくださればと思います。小学生から大人まで参加できる取り組みですので、難しい活動ではございませんので、ご安心ください。また、特別な知識や経験がなくてもご参加いただけます(※下記のフローへの参加は任意です)。
●1か月~3か月程度で、「具体的な解決策」を導き出すフロー
このコミュニティは地域ごとで実現したいと思います。この地域は都道府県を中心に、最初は23区や政令市など、人口規模に応じたエリアで活動をはじめ、まずは仕組みや意義の認知度定着を図り、将来的にはより身近なコミュニティになっていくことを目指します。
<1>課題発掘(2月23日)
このコミュニティには、誰でも「課題」を持ち込むことができるほか、イベントなどを開催し課題の発掘に取り組みます。ティンカーベルではこれまで「子どもたち・若い世代の声を反映するための政策提言イベント」など、自由な意見交換(ディスカッション)の場を開き、いずれも満足度9割超え、リピーター率も非常に高いイベント開催の実績があります。
<2>課題研究(3月4日または5日)
次にその「課題」について深掘りします。環境や経緯、複合的な視点から、その課題を考察したのちに、どのような解決策があるのか、過去の事例や国内外のモデルケースなどを参考に、イメージを重ねて、着地点を模索します。皆さまの多様なご経験やご見識を活かしていただく場となります。
<3>試案(4月1日または2日)
課題研究の目的は、「試案づくり」です。この試案とは、最終的な解決策を導き出す前に、"仮"の解決方法を候補として複数案を上げるものです。例えば、「勉強に苦手意識を持っている」が課題だとすると、「楽しく勉強できる考え方」が必要なのか、「具体的な勉強法が知りたい」のかによって、現れる結果や解決したあとの姿も異なると思います。実現したいものは何か、どんな課題解決を望むのか。試案を作ることによって、具体的な解決と解決後のイメージを作り上げることができます。
<4>実践(4月)
試案が浮かんだら、実際にその試案を実践してみます。
<5>分析・検証(4月)
実践した試案の、有効性(効果)や改善点などを模索し、具体的な解決策へと仕上げていきます。
<6>政策提言or/and企画実現(5月)
私たちの着地点は常にこの2つを想定しています。まずは導き出した解決策を【政策として提言】するものです。実践と分析を重ねて自信を持った解決策を示すことで、より多くの方、広範囲に届けるためには"政策実現"にて、行政などによる遂行がポイントとなります。
一方、どの課題も「一人」から提起されることがあります。その一人の課題解決を実現するためには"政策"としての実現では、ニーズを欠いてしまったり、提言そのものは第三者に委ねることとなるため、提言が実現するのか、いつそれが広まるのか、望むような形になるのかは、当然ながら定かではありません。そのため、並行して【企画実現】を目指すことで、一人一人に合った課題解決を、オープン形式・民間団体の利点を生かし、自由にスピーディーに実現することができると思います。なお、一部のプランについては発表することで、それぞれの社会課題の解決に向けて多くの方の関心や賛同を集めていきたいと思っております。
解決策を導き出すことも、実際にアクションを起こすことも、子どもたち・若い世代にとっては重要だと考えておりますので、課題発掘から解決までワンストップで対応できることを強みとして、この仕組みの実現・定着を図りたいと思っています。
●コミュニティで課題を解決する意義
この活動は、一定の条件/要件を満たした方であれば、子ども若者支援や教育について経験や知識の有無を問わず、社会人の方やシニアの方、主婦(夫)の方や議員の方、地域活動に取り組まれている方や生涯学習に興味のある方、誰かのためにできることはないかと考えている方など、地域で生活している方がだれでも参画できることが特徴(※課題によって異なります)です。
これまで、子ども・若年層支援の現場における課題解決は、教育・福祉の限られた関係者の中で行われることが一般的でしたが、私たちの提唱する仕組みは、【地域で課題解決を実現する取り組み】です。ここでいう"地域"とは、"地域住民"を想定しているため、【所属や立場、年齢や性別など問わずに参加できる】ことを示します(※課題や課題提起者の意向によっては、クローズドとなる場合がありますが、広く大勢の参画が望ましい活動はオープン形式、パブリックディスカッションにするなど参画の機会を柔軟に創出します)。
様々な人が関わることによって、知識や経験、視点のレパートリーが増えることが大きな利点となり、幅広い視野で多様な解決策を模索できると考えています。専門的な知識も重要で欠かせないことではありますが、離れた立場の方の意見には驚くべき発見があるかもしれないと思っています。一方、最終的な意思決定は当事者等(課題提起者等)に委ねられますので、意向に沿いながら、真に実現したい形について希望や要望を保てると考えています。
また、このコミュニティでは、既存のネットワークを生かした連携・協働を模索します。これまで、NPOやボランティアグループなど、子どもたち・若い世代の課題解決に実際に取り組んでいる団体同士が、連携や協力する機会が限られていました。比較的規模の大きい団体同士や、行政・中間支援組織・社協などの主導でネットワーク形成の機会は数多くあるものの、活動そのものでの連携は多く見られず、独立した活動が多い印象を持っています。しかし、課題が多様化・複雑化する中で、それぞれの強みを活かしたり、経験や情報を活かすことで、より多くの視点・広い視野での課題解決が望めると考え、そのモデルケースを実現していきたいと思っています。
●このイベントの目的
このイベントは3部構成となっています。
1部では、「子どもたち・若い世代の抱える課題解決」を目指しているため、基礎講座として理解を深めるために、「政策提言」「こども家庭庁」「コミュニティづくり」「ライフワーク」の4つのテーマに沿って、この活動に参画する基本的な知識を得ていただきたいと思っています。(※生涯学習の観点から、主にこの仕組みに興味があったり、実際に参画を希望される方であれば、単独のご参加も可能です。)
<第1部は4つのテーマと体験講座で構成>
「政策提言」では、日本では馴染みの少ないものの、諸外国、特にヨーロッパなどでは子どもや若者も参画しながら盛んに行われており、地域の皆さんが主体となって課題提起・問題解決を目指しています。本テーマでは、その事例や、その課題点などについて学んでいただき、日本での展望について考えます。
次に「こども家庭庁(こども基本法)」について、知っていただきます。特に、同庁・同法案では、「子ども・若者の意見表明や意思決定」が謳われており、国・行政の展望について知ることができます。同時に、アドボカシーやコミッショナーなどの制度についても、見識を深めることができます。この取り組みは、これまでの国内の現状を振り返ると、大変画期的なことであり、子ども・若者政策においては大きなターニングポイントとなる可能性を秘めています。
そして、この活動は新たにコミュニティを作ることを目的としているものの、しかしながら"ごちゃまぜ"状態では、運営体制にも多くの課題が生じるかもしれません。運営者も、参画者も、「コミュニティの課題や理想像」を知り、そして思い描くことで、よりよりコミュニティの実現に近づくと考えています。そのため、コミュニティの設立・運営・発展に向けたヒントを学ぶ講座となっています。地域に根付かせていくことも踏まえて、あり方を考えるきっかけになればと考えています。
ティンカーベルが目指すこの「コミュニティへの参加は、普段お仕事や学業をされている方、主婦(夫)の方や定年退職後に趣味を楽しんでいる方などいろんな方がいらっしゃると思います。ただ、それぞれ様々な思いや願いをもってご参画してくださる際、ひとつの社会課題についてどう向き合うのか、なぜ関わりたいのか、「ライフワーク」という視点から考えてみる機会を作りたいと思っています。子どもたち・若い世代の課題解決が大切であるのは言うまでもありませんが、参画する皆さまにも、学びや成長、自己実現ややりがいなどをぜひ見出していただきたいと思っています。
特に日本では、欧米各国と比べると「社会貢献活動への参加」機会が限られているとの調査結果があります。内閣府が2018年に実施・公表した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」からは、若者のボランティア意欲が比較7か国中最下位であることや、単純比較はできないものの、社会貢献活動への「寄付」に焦点を当てても、日本では個人寄付が平均7000億円(年間)であることに対し、米国では同30兆円と、大きな開きがあります。もちろん、社会貢献活動は自発的に行われることが重要ですし、かかわり方も多様であることが望まれますが、これを機に、もっと身近に社会貢献を捉えていただき、本業・本職とは異なる魅力があることを知っていただければと考えています。
それぞれの講座は、この活動に参画したい方を中心に、知っていただきたいことを詰めた内容となっておりますので、
「参画を検討されている方」や「学ぶ意欲のある方」にご参加いただければと思います。この基礎講座4テーマの後、実際に「政策提言プロセスの模擬体験」をしていただく講座を経て、第1部を締めくくる予定です。
<第2部では、地域の子どもたち・若い世代が抱えている課題を発掘します。>
ブレインストーミング形式で、出来る限り多くの課題を発掘し、その関連性や理想とする解決策のイメージ、必要な資源などを考え模索します。地域にある課題を可視化することで、それぞれが課題意識を持つことを重視しています。
<第3部では、この課題解決のためのコミュニティづくりについて考えます。>
このコミュニティ形成は、地域性が現れる部分です。そのため、実際に立ち上げ部分から、多くの方にご参加いただいて、どのようなコミュニティ像を実現していくのか、実際に参加する方同士が顔を合わせて、最初の一歩を踏み出していく日となります。実際に人々が集まり、イメージをすることで、より具体的にコミュニティ形成、ネットワークづくりを始めていけると考えております。
活動詳細
地域で実現!子ども・若い世代の課題解決を目指した新たなコミュニティ
本プログラムは、私たちティンカーベルの目指す"子ども・若い世代の声を課題解決に反映するための新たな仕組み(ネットワーク)をコミュニティとして各地域で実現する"ことを目的とした内容となっています。
これまで、10代・20代が中心となって活動の企画・運営を行ってまいりましたが、真の課題解決を目指すには、多様な価値観で「課題解決」に取り組むことが大切だと捉えています。そこには様々な知識や社会経験を基に見る視点も不可欠で、そしてより可能性を広げるためには多くの方との連携や協力が重要なポイントになってきます。
団体内でも「多世代交流」を実現しながらの課題解決を理想としていることから、多様な方にご参画いただきたいと考え、2022年度から世代問わず広く多くの方にお呼びかけさせていただいております。地域の課題は、地域の皆さまのご参画によって解決に導くことを理想とし、またより身近に感じていただいたり、地域性を考慮できることからも、各地域で課題解決に向けて取り組みを行う「ディスカッショングループ」の立ち上げ準備を進めています。最初は、20名前後のコミュニティとしてスタートさせていきたいと考えておりますので、ぜひご参加・ご参画・ご賛同賜れますと幸いでございます。
学び、そして創造へ。
ティンカーベルでは、コロナ前に、一度「子どもの権利チャレンジ2019」を企画しました。この企画は、国連子どもの権利条約を学びながら、国内の課題を反映するために新たな条例案を、子ども・若者が主体となってで立案するもので、全国各地で学びあいのコミュニティを作ろうと始めたものです。子どもたちや若い世代の皆さんには非常に多くの賛同を得たものの、資金面から活動を途中で断念せざるを得ない状況でした。
国内では、この分野への理解浸透には課題があり、規模の大きな活動になればなるほど、子ども・若い世代が主軸に活動しているティンカーベルでは、資金や協力の広がりが大きな壁となってしまうことがあります。
しかし、このコロナ禍を通して、子ども・若い世代が「自分の意見を言うこと、声を発信すること」の大切さを見出すきっかけにもなったようで、オンラインで開催した「コロナ禍の子ども・若い世代の声を聴くイベント」は、開催するたびに満足度9割を超え、リピーターも8割近くに達するなど、場づくりの必要性を改めて感じました。
そして、今回、コロナ禍では開催ができなかった「対面での開催」ということで、コミュニティづくり=学びの場の成り立ちを目指し、誰でも参加できるディスカッショングループとしての活動を進めたいと考えています。対面活動では初めて、10代・20代に限定せず、幅広い世代・年代・立場の方にご参加いただける機会となります。
いざ、課題解決を目指すとしても、子ども・若者だけでは、知識や社会経験が十分ではないときがあるかもしれません。そんな時に、心優しく応援してくださったり、協力してくださる方の存在が大切だと考えており、同じ意識をもって、取り組みに参加してくださる社会人・シニアの方とこのコミュニティを築きたいと考えています。
学びの場、そしてその先の創造へ、多世代交流機会を通じ、地域の課題解決を実現したいと考えています。
発展的な仕組みを参考に、何かが生まれ、動き出すためのコミュニティを目指します
私たちの活動の最大の強みは、ありがたいことに大変多くの子ども・若年層から期待・賛同してくださっていることに尽きます。生まれたときからインターネットが身近にある環境で育った、いわゆるZ世代を中心に、子どもたちや若い世代が自ら、この活動を知り、活動参加やイベント参加を通して賛同を示してくださっています。昨今では、参加対象の年齢制限を無くし、小学生から大人の方まで、新たな活動希望者・参加希望者は毎日のように集まってくださり、多くの可能性を感じており、「ニーズに合わせた活動」「求められている活動」であることに自信をもって進めています。
背景には、普段の生活、家庭や学校生活が主軸となっている子ども・若い世代にとって、自らの声を反映する機会が多くないことも考えられます。その分、私たちは自由に意見を交合わせられる場として、様々なイベント開催実績があり、多くの高評価・リピーターのご参加をいただいてまいりました。
これまでは、子ども・若い世代の声を直に反映するために、主な参加者も子ども・若い世代を対象としておりましたが、より具体的に課題解決を目指すためには、老若男女問わず、世代や立場を超えたコミュニティの実現が重要であると考え、「誰でもフラットに参加できる学びと意見の集積地」となる活動展開を模索しています。
ここで、関連性があったり、類似の取り組みを紹介します。
国内において、例えば「フューチャーセッション」(ヨーロッパで広まった考え方で、複雑な社会問題を解決することが必要とされるなか、資源が少なくとも限られた人材の中で智恵を最大限に活用し、日常の範囲内では関わることの無い人々が、枠を超えて集まり、未来を創造的に議論する場として誕生した仕組み。議論したテーマについては、解決策まで見い出し、実行することを目標としており、国内では主にまちづくりの場での実施が目立ってきている。(引用・出典:女川フューチャーセンター))の導入も進められています。
また、私たちは、東京・大田区社会福祉協議会さんによる取り組み「六郷プラットフォーム」を参考にしています。これは、子どもの課題解決に向けて、団体や活動者同士が「話し合い」「勉強会」を開催し、ニーズを具体化する取り組みです(参考:大田区社会福祉協議会「六郷プラットフォーム」)。
子ども・若者の参画においては、NPO法人わかもののまちさんの取り組みが先進的な事例として挙げられますが、このような対話・交流から「解決策」が生まれる場は少しずつ国内でも事例が出てきている中で、ティンカーベルの活動においては、「子ども・若者の声そのものをどのように課題解決に反映していくか」に特化しており、この六郷プラットフォームとNPO法人わかもののまちさんの取り組みを融合(参考に)しつつ、よりスピーディーに、そして一人一人に合わせた課題解決が模索できるよう、政策提言(より多くの人へ行き渡るように)と企画実現(一人のための課題解決)を両輪で実現しようとする試みを目指しています。
最終的には24時間・365日、子どもや若い世代がいつでも駆け込むことができる、課題解決のセーフティネットとしての構想も抱いています。
上記のように、「子ども・若い世代から多くの期待や賛同」を集めており、コミュニティ実現に向けた環境がそろいつつあります。課題解決に向けたクリエイティブあふれる場所を目指して、「何かが生まれ、動く場」への第一歩となる本ゼミナールを成功し、学び多きものとしてきたいと考えています。
30年越しに実現!そして、ティンカーベルの活動集大成。新たな歴史を築くその瞬間をご一緒に
ティンカーベルでは、民間団体としての課題や、国内への子ども・若者の課題解決における困難さ、そして新型コロナウイルスによる影響など、様々な壁を乗り越えて、活動開始から5周年を迎えます。当初は、身近に置いても類を見ない取り組みとして始まりましたが、「子ども・若い世代」の課題解決における環境は変化してきました。
さかのぼること30年以上前、子どもの権利条約の批准の初期メンバー国としての参加を見送った日本。1989年、国連で発効された同条約について、発効に合わせた批准を行わなかった理由は諸説ありますが、一説によると当時の国内情勢では「子どもの権利への理解が浸透しているとは言えない、時期尚早ではないか」と判断されたことに由来するとされています。
その5年後の1994年に同条約への批准を果たしましたが、現在でも、例えば学校教育の場で同条約について知り、学ぶ機会は非常に限られており(学習指導要領には含まれておりません)、【子どもの意見表明権】も含めた同条約の認知度は当事者である子どもたちのみならず、大人の間でもその割合は高くありません(詳しくは、NGOセーブザ・チルドレン・ジャパンさんなどの調査結果が参考になります)。
私たちも、子どもたち・若者世代の権利や、声を尊重した課題解決そのものには、理解が広まっていない現状を垣間見ながら活動を進めてきましたが、この5年で「子ども・若者の声を聴く」情勢が、各自治体・議会や、民間団体を中心にその意義や必要性への理解が徐々に広がりを見せ、そして本年4月に発足予定のこども家庭庁では、「子ども・若者声を反映した政策実現」が基本方針として定められました。同時にこども基本法でも同様な考えが盛り込まれたことから、大きなターニングポイントになると期待しながら、来年度以降、この動きが本格化して行くことに期待できます。
ただ、そうはいっても、現状では国内において「子ども・若者の意見表明」格差が生じ、様々な場において「いざ、意見を言ってください、と言われてもどうしたらいいかわからない」と言った声も上がっています。そこで、ティンカーベルでは民間団体だからこそできる取り組みとして、広く多くの子どもたち・若い世代に「意見を言える場、経験づくりの場」をつくり、この活動をひとつのネットワークとして、各地域で定着・浸透させていきたいと考えています。
そして、「子どもの意見表明権」が定められている子どもの権利条約。しかし、国内で広く知られ、尊重されているとは言い難かった現状そのものも、変化を迎えようとしています。30年越しの理念の浸透、そして実現に向けて。同条約の批准から30年を迎えるこの1年間に、私たちティンカーベルが提唱する、「子ども・若い世代の声を反映する仕組み」へのアクセスを拡大していきたいと考えています。この理想がかなう瞬間をご参画いただきながらご一緒に見届けてくださいますととても幸いです。子どもたち・若い世代が希望や期待にあふれる社会の実現へ、皆さまのご賛同を願っております。
※この活動は、子どもたち・若い世代の声を反映した課題解決を、子どもも大人も、異なる視点でも同じ目線で解決する、またはその解決策を見出すことを目指しています。知識や経験からは、子どもたちや・若い世代のみで解決を目指すことは難しいことから、ぜひ子どもたち・若い世代への応援やサポートにお力添えいただけますと幸いです。
ティンカーベル、5周年を迎えた活動の集大成へ
ティンカーベルってどんな団体?
私たち、ティンカーベルは「子どもたち・若い世代がキラキラ輝いて過ごせるように」を理念として掲げ、子ども・若者の声を反映しながら課題解決に取り組むなど、理念とした掲げた環境を実現するための諸活動を企画・運営する団体です。2018年2月に発足し、来月2月に、団体設立5周年を迎えます。子どもたちや若い世代の皆さんが、自由に意見を述べられる場づくりを進めたり、子どもの居場所づくりや、イベント企画、教育プログラムの主宰など多岐にわたるNPO事業・ボランティア活動を展開してきました。
過去にチャレンジした、各地域での活動展開
驚くほどの期待や賛同を受けたことをきっかけに、各地域で私たちの活動を広げていこうと、2019年、「子どもの権利条約」が発効30周年を迎えるタイミングで、各地で同条約を学び、国内の諸課題を反映した新たな条例やSDGsのような共通目標を掲げようと、各地で説明会を開催。皆さまにご参加いただいておりましたが、当時はほとんどが10代・20代で構成された当団体では、活動資金不足に陥り、悔しくも途中で活動を中断。以降、教育プログラム(コミュニケーションに特化した英語話者体験を積み、SDGsについて国を超えた世代間交流を行う)を事業化し、収益面を改善した結果、活動資金が集まりつつあったものの、今度は新型コロナウイルスの影響を受け、全てのプログラムが中止に。団体そのものも、活動中止に陥るなど、行く末を考えるほどの長い期間を過ごしていました。
「コロナ禍」と「こども家庭庁」が、活動加速を促すきっかけに
2020年と21年は、夏~秋にオンラインで限定的に活動を再開。「コロナ禍の子ども・若い世代の課題を知るためのディスカッションイベント」を開催。コロナ禍で小中学生から、社会人まで広くオンライン環境が広まったことや、行動制限などを経て、「自分のことなのに、意見が言えないのは苦しい」「困っているだれかの支えになりたい」と言った声がたくさん聞かれました。そして、満足度は90%超え、リピーターも8割を超えるオンラインイベントを開催し、再び、子どもたちや若い世代の期待を感じることができました。
これまでは、子どもたち・若い世代が自由に意見を言える場は、数多くありませんでした。例えば、生徒会など生徒の意見が反映されるべき場においても「先生の目(評価)があるからできることは限られている」と言った、実際の生徒会長さんの声もあるなど、可能性は限定的なこともあることが考えられます。
しかし、本年4月のこども家庭庁の基本方針に「子ども・若い世代の声を聴きながら政策実現を目指す」ことが盛り込まれたほか、関連法案のこども基本法にも同様な概念が定められています。今後、自治体などにおいても「こども議会」を始めとした仕組みが求められていくことになりますが、いきなり「意見を言える場」があっても、経験がなければ戸惑ってしまうといった不安の声もある様子です。
欧州などでは先駆的な取り組みも
しかし、諸外国にはこの分野の先進的事例が多くあります。日本若者協議会代表理事・室橋さんが2021年7月11日(ヤフーニュース)に執筆された「主権者として子どもが政策立案過程に参画する欧州の取り組み」ではそれぞれの国の取り組みや日本の現状が紹介されています。
社会課題も多岐にわたりますが、「投票」による解決(委任)がその方法のひとつと考えれば、ドイツなどでは投票以外の方法、例えば、行政やメディアを通した課題提起や問題解決なども学びのひとつとして取り入れられているそうです。フランスでは、実際に議会で子どもたち(このケースでは小学校5年生が、議員定数と同じ577名、ジュニア代表として)が、法律案の議論を行い、その提案が法律として成立することもあるなど、様々なレベルで子どもの参画が進められています。
一方で、これまでティンカーベルの活動に参加してくださった日本の子どもたち・若い世代から話を聞くと、自身の意見が課題解決に反映されていると思う方は多くなく、これは制度面のみならず、特有の「空気」や「立場」により、"自由に意見が言えない(遠慮してしまうor控えてしまう)"環境があると考えられます。
子どもの権利条約でも重要な位置づけとなっている「子どもの意見表明権」
子どもたち(若い世代)が意見を表明し、意思決定に直接参加することは、子どもの権利条約でも保障されていますが、その条約自体、十分に周知・尊重されているとは言えず、ここにも課題が存在しています。
一方、2024年には同条約の批准30周年を迎えることから、これをひとつのターニングポイントとして、より同条約への理解の浸透を図ることを重視しています。
ティンカーベル5周年目の集大成!活動が転換期を迎えています。
多くの子どもたち・若い世代から常に賛同を集めてきた私たち、ティンカーベルの活動。途中、コロナ禍に突入し、活動休止期間も長期にわたりましたが、全国各地で、課題解決型コミュニティづくりに取り組み、子どもたち・若い世代の声を様々な課題解決に反映させ、時に「政策提言」をしたり、時に「課題解決に直結する企画の立案・展開」に繋げるなど、ネットワークを生かした活動を構築していきたいと考えています。
これは、団体設立当初から構想があり、2019年に実現を目指したものの当時は資金が集まらずに断念。しかしながら、他団体さんや様々な職種・立場の方でもその枠を超えて、「異なる視点(経験や知識、考え方など)」でも「同じ目線」でひとつの課題解決に繋げていくためのディスカッション・コミュニティの実現は大きな意義があると考え、多くの若年世代からも賛同が寄せられるこの活動に再度チャレンジしようと考えました。
イメージは「大学のゼミナール」子ども・若者の課題に特化し地域の皆さんとで実現!
ティンカーベルの活動は、主軸となる活動以外にも、子どもの居場所づくり活動や教育プログラムなどの事業実施は行ってきております。しかし、メインとして取り組んでいる、子ども・若者の声を反映する取り組みそのものは、子ども・若者を応援する分野でも、例えば、活動場所があり、誰でもその活動がイメージしやすい「子ども食堂」や、学力向上と言った成果も見えやすい「学習支援」、はたまた子どもたちの笑い声が聞こえる「居場所づくり」のように、わかりやすい活動を行っているわけではありません。
実際に過去にいただいたご意見として、
「書いている内容が抽象的で、イメージすることが難しい」
「"すごい"大きなことをしようとしているのはわかるけど、「何」が掴みづらい」
「とても難しい内容な気がして、自分でも参加ができるのか判断しづらい」と活動内容やイメージが伝わりにくいこともあります。
活動の実態や様子を表すことは、団体への信頼感や安心感につながるためとても重要ながら、ほかの「有形」的な活動ではなく、かつメジャーな取り組みでもないため、なかなか活動趣旨や展望、内容が伝わりづらいことが課題でもあります。そのような場合には、学校教育の中の「グループ研究」や「大学のゼミナール」やをイメージしてくださることを推奨しています。
端的に表すと、
""子どもたち・若い世代の課題解決を深掘りし、理解や共通認識を高め、課題解決を目指し具体的な解決策を導いたのち、アクションを起こしながらその解決に取り組むことをワンパッケージで行う、地域における多世代参画型のディスカッショングループ(ゼミナール)です。""
ゼミナールは、参加者(ゼミで言う学生)が主体となって、特定の分野や内容の研究を行う少人数の学習の場。ひとつのテーマについて、情報収集を行い、考察をしたり、実践や研究を通して、学びを深め、時に新たな発見を導き出したり、時に具体的な解決策を提示してレポートや論文にするなど、アカデミックな学びを追求することができます。
私たちの目指す活動
私たちティンカーベルは、このゼミナールのような活動を参考に
- 「子どもたち・若い世代」の抱える課題解決を目的に、主体となって学びの場に参加し、子どもたち・若い世代の声を反映することを目指した政策提言や企画実現と、応援してくださる大人の皆さんが集い、ネットワークを形成し、連携を協働に繋げていくこと、そして子どもたち・若い世代自身が声の反映の仕方を知り、また経験を重ねていくこと
を行うコミュニティを築きたいと考えています。そして、地域性を反映した課題解決と、社会貢献機会の創出に伴い、その地域の課題を「自分事」として捉える場づくりを想定し、各地域単位でのコミュニティ・グループを立ち上げます。
ティンカーベルでは、この「こども家庭庁」をひとつのターニングポイントと捉えて、2024年の同条約批准30周年までを目標に、「子ども・若い世代の声を反映した課題解決の仕組み」を浸透・定着させ、誰もが当たり前にこのプラットフォーム型コミュニティにアクセスできる環境を整えたいと考えています。
具体的には「政策提言」で広く多くの方に届く活動と「企画実現」でスピーディーに一人一人のニーズに合った活動展開の2つの方法を想定していますが、ただ相談に応じて解決方法の提示や相談先情報を提供するのではなく、課題解決までのアクションを共にすることに重きを置いています。
ビジョン作成から始まる夢、期待そして希望
全国各地で、子どもたち・若い世代の声を反映しながら課題改善に取り組む仕組みづくりを目指します。地域単位(都道府県や政令市単位)で新たなグループを作り、子どもたちや若い世代のためのディスカッション型グループとして、様々なテーマについて話し合いながら、具体的にアクションを起こす取り組みです。子どもの権利条約を参考にした新たな条例づくりや、子ども・若い世代の声を反映した課題改善(政策提言など)のほか、イベント企画やプログラムの運営などを進めてまいります。
まずは、この春の発足を目指し、現在団体では新体制の発足と、地域グループ化を見据えた「方針検討」と「ビジョン作成」を進めています。そして、3年ぶりに対面活動を再開し、このコミュニティ・ネットワークの実現に向けて動き出しています。活動を進めていくにあたり、同分野における活動や非営利団体特有の課題にも向き合いながら、夢、期待、そして希望を見出せる活動展開ができるよう、一同情熱をもって活動を進めていきたいと考えております。
体験談・雰囲気
特徴 |
---|
団体情報
代表者 |
河野優也(設立メンバー) |
---|---|
設立年 |
2018年 |
法人格 |
任意団体 |
ティンカーベルの団体活動理念
ティンカーベルは、主に小・中学生の子どもたちの学習・生活・成長がより豊かになるように、その実現のための調査研究・実践・政策提言を通し、活動をしていきます。自信があってもなくても、子どもたちがもっと可能性を高められるように。何をすればいいか考えていく団体として、立ち上げます。
ティンカーベルの団体活動内容
問題や課題を抱えていても、どんな子でも、キラキラ輝いてほしい。そんな社会をもう一度、作り直すことが、ティンカーベルを設立する目的です。家庭・学校に次ぐ第三の居場所を創造し、あらゆる問題や課題が改善・解決するように、研究・調査を経てアプローチを実践し、自治体や各機関、学校に対しての提案に結び付けて行きます。