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更新日:2022/09/11
【高・大学生先着10名】学業は仕事につながるの?社会人と一緒に考えよう!
千葉県市原市で、多種多様な大人と共に、手を動かしながら自分と向き合うプログラム~WADACHI~この募集の受入団体「千葉県市原市で、多種多様な大人と共に、手を動かしながら自分と向き合うプログラム~WADACHI~」をフォローして、
新しい募集が始まった時にメールを受け取ってみませんか?
基本情報
いま大学で勉強していることって、社会でどんな役に立つんだろう?そもそも役に立つの?
学生の多くが直面するこの悩みを、20代社会人が体験談を発表します!
さらに進路のモヤモヤを考えるワークも!
活動テーマ | |
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開催場所 | |
必要経費 |
無料 |
開催日 |
10:00~12:00 |
注目ポイント |
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募集対象 |
高校生・大学生 |
募集人数 |
10名 |
特徴 |
募集詳細
学校での学びは、仕事につながる?
第二回 キャリアワークショップ&説明会
(そもそも役に立つのか?)
そんな悩みは、就職や仕事、これからの生き方を考えるとき、
大学生の多くが直面する悩みなのかもしれません。
そこで、2年間の社会人経験を経て、大学での学びの延長で仕事と研究を両立する
Co -Satenスタッフの平野が、自らの経験を一例としてお伝えします。
WADACHIメンターと一緒にとらえてみる時間も。
気付きのヒントを探している方、ぜひご参加ください!
▼こんな人におすすめ
・就活にモヤモヤしている
・進路に迷っている
・やりたいことがわからない
・新しいことに挑戦してみたい!
・切磋琢磨する仲間と出会いたい!
▼こんなことができます
・社会人の多様な価値観に触れる
・同じようなモヤモヤを抱える学生とつながる
・自分の選択基準について考える
・WADACHIのことを知る
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開催概要
ーーーーーー
▼日時2022年9月11日(日)
10:00~12:00
▼参加費
無料
▼場所
JR五井駅前「Co-Saten」(予定)
▼定員
10名程度
▼内容
・聞く:学校での学びは仕事につながるのか?
・考える&話す:メンターとのお悩み相談体験
・WADACHIの紹介
・質疑応答
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登壇者
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▼平野陽太(ひらの・ようた)
千葉大学文学部卒業ののち、千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィス技術補佐員、千葉大学発ベンチャー「株式会社ミライノラボ」の研究員を2年間務める。その後、千葉大学総合国際学位プログラムで地域活性化を研究するかたわら、県内のさまざまな地域活性化プロジェクトに関わる。現在、教育的アプローチを用いた地域課題の解決を模索中。
そのほか決まり次第、随時SNSなどに更新していきます!
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運営元
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WADACHIは「手を動かしながら自分と向き合う」ことに焦点を当てたプログラム。市原市を中心に活動するまちづくりの拠点Co-Satenが、運営しています。
体験談・雰囲気
このイベントの体験談
内省ワークと受け入れ先企業(各社2名ずつ)での実践(インターンシップ)を二軸として活動するWADACHI。
2022年第一期プログラムでは、以下のような受け入れ先企業がプログラム参加生と向き合います。
受け入れ先①▶︎Co-Saten・オープンロード合同会社
WADACHIの運営元。都市部と里山が混ざりあう千葉県市原市が拠点。
キーワード:
広告/映像/SNS/イベント企画/地方創生/コミュニティ/まちづくり/複業/フリーランス
受け入れ先②▶︎サトモノ企画
過疎化の激しい地域で、本気でビジネスに取り組む。
『里山には、魅力ある「サトのモノ」がたくさんある。ただ、それを継ぎの世代へつなげていないだけ。』
キーワード:
スタートアップ/カフェ/ワークショップ/地方創生/商品開発
受け入れ先③▶︎株式会社櫻想
課題が多い介護業界に真正面から取り組み、"新しい介護"を目指す。分断されがちな福祉の世界を"みんなのもの"に。
キーワード:
社会福祉/多様性/少子高齢化/ソーシャルビジネス
受け入れ先④▶︎五井朝市
#夜のまちに朝食を が合言葉。居酒屋の多い五井は、朝になるとシャッターを閉めたままのお店が目立ちます。そんなまちを変えたい!と活動中。「楽しい」が原動力!!
キーワード:
マルシェ/シェアキッチン/コミュニティ/空き家/まちづくり
受け入れ先⑤▶︎開宅舎
空き家と移住希望者をマッチングし、「暮らしをより豊かに、より楽しくするための会員制度」など新しい仕掛けづくりにも取り組む。
キーワード:
空き家/里山/コミュニティ/DIT/スタートアップ/ワークショップ
このイベントの雰囲気
「WADACHI」は、千葉県市原市で働いている20・30代の社会人がメンターとして、皆さんと伴走させて頂きます!
メンターの横顔をご紹介!
特徴 | |
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雰囲気 | |
男女比 |
男性:50%、女性:50% |
キャリアインタビュー~はたらき方を探る~
ブラック企業でがむしゃらに働いて、28歳で起業すると決めた|代表の話
Co-Satenという場を活かし、市原で自分のやりたいことを追求する"カッコいい大人"たちと一緒に、「だれもが自分らしく、楽しく生きていくための学び」の機会づくりに挑戦していこうと決めたわたしたち。
そこで、実際どんな大人たちがCo-Satenの周りにいるのか?というのをせっかくなので、ちょこちょこ紹介していこうと思います!
最初に登場してもらうのは、Co-Satenを運営するオープンロード合同会社代表の小川起生(おがわ・たつお、以下、起生さん)さん。いわゆる「経営者」の立場にあり、2歳の娘のパパでもある起生さんですが、これまでどんなキャリアを歩んできたのか?ぶっちゃけ「はたらく」ってどうなの?これからやりたいことってある?といった質問に、赤裸々に答えてもらいました。
今回は、そのインタビューの模様を前編・中編・後編の3回に分けてお届けします。
自分の人生を振り返りながら、人生グラフを書いてもらうところからインタビュースタート!6時に出社。終電で帰宅。
ー早速ですが、自分の収入で生活をはじめたのはいつですか?
21歳のとき。専門学校から、人材派遣の会社に入ったのが始めだったな。
ー就活したんですか?
いや、就活というか、バカだったからどこで求人を探せばいいのかもわかってなくて、タウンワークで「月収30万円」というのを見かけて、それだ!って(笑)
面接で「君は目がいいね〜」と褒められたけど、たぶん元気の良いヤツはどんどん採ってたんじゃないかな。業績が伸びているときだったから(笑)
ー仕事を始めてから、人生グラフは下がっていますね。
成長率でいえば、仕事を始めた頃は間違いなくガッと伸びてるよ。ただ、学生時代はとにかく楽しかったからね。「遊びたい」という動機で高校を選んだけど、電車とバスで通学する体験が楽しかったし、進学校ではもちろんないから周りも遊びに対するモチベーションが高かったから(笑)
当時は日サロ×長髪が流行りで、週5日くらい日サロに通っていたんだとか!
当時、入社した会社は上場したばかりでイケイケだったから、27歳くらいの若い世代も支店長とか、役員をどんどん任されているようなとき。だから、いわゆるブラック企業で(笑)6時に出社して、終電でギリギリ帰るような生活だった。
僕は、バリバリ営業をしていて、入社初日にバーって何十軒と工場が並んでいるところで車を降ろされて名刺を渡されて、「はい、営業行ってきて」って。自社のパンフレットも持っていないし、何もわからない状態(笑)
本当にただただ、何もわからないけど名刺交換をして、人とコミュニケーション取ることをしろって言われたの。そうやって培った、人のニーズを聞き出しながらコミュニケーションを取る力が今にも確実に生きているから、成長は確実にした。ただ、めっちゃキツかったけどね(笑)
現状を改善しようとしないなんてクソ。
そう思いながら、変化を生めないじぶんに凹む日々。
ー起生さん、人と話すのめちゃくちゃ上手いですもんね。そのあとは、転職してますよね?
派遣法の改正があったことで、会社が早期退職者を募るようになったんだよね。まだ26だったから、退職金はたいした額じゃなかったんだけど、早期退職者は150万円出るっていう話に、即手を挙げて退職した(笑)
そのあとは、ゴルフをしたりしばらく遊んでたんだけど、親父に「いいかげんに就職すれば?」と言われて。それもそうだなと思ったから、親父の紹介でビルやマンションの管理をしていた鹿島建物に入ったんだよね。
ただ、最初の仕事がブラック過ぎたから、転職先の会社がぬるすぎて。最初の3ヶ月くらい「資格の勉強とかしていいよ」と言われて、本当に掃除とか、設備士みたいな人にくっついて現場を見に行ったり、勉強しかしなくて。まあ、ほとんど勉強はしてなかったけど(笑)
ーハハハ(笑)
お客さんとしゃべってなんぼで生きてたから、設備とかどうでもよくて。設備を修繕する仕事をとって、利益を上げることのほうが大事だと思ったから、その提案書をめっちゃつくったりしてたわけ。
なんだけど、鹿島ってほんとうに大手組織だから、「お前がちょっと利益上げたくらいどうでもいい。むしろ、荒波立てんな。」という感じで。でも自分としては、現状を改善しようとしない従業員なんてクソだと思ってた(笑)
それで、「今までの先輩が積み上げてきたものを、僕らが改善してクライアントに提案するのが仕事じゃないんですか?」って喧嘩するくらい、若かりし僕は言い放ったんだけど。でも自分が何か変えられるわけじゃないし、それですっごい凹んで、この会社は自分には合わないなと。
でもそんなふうに凹んでいたとき、知り合いだった社長が「その牙は絶対に残しとけよ。そのまま組織に行ったら、お前が嫌だと思っている所長のポジションにお前が行くから、牙は研いでおけ。」とよく言ってくれて。そこで起業するって、決めたんだよね。
ーなるほど、そういう経緯があったんですね。
親の反対を振り切って起業
それで、会社に入ってから3年目だったかな。起業するのは、最初に親父に伝えた。でもそうしたら、親父の紹介で会社に入ってるから、めちゃめちゃ怒られて。話し合いの末に、あと2年働いて、やっぱりダメだと思ったら会社を辞めるというところで収まった。
でも、そこで働き続けられないことは自分ではわかっていたから、辞める1年前の29歳のときに起業して、営業してたね。
ー反骨精神が強い...!起業してみて、どうでしたか?
起業してからは、楽しかった。金がないときもあったし、売上も全然上がらなくて借金しかないこともあったけど、何かを自分でやるということが楽しくてしょうがない。
そんなときも経営者と飲みに行って、「こんなことしたい」っていう未来の話をして、「いいじゃん、いいじゃん」と言ってもらって。だから、お笑い芸人の売れてない時みたいだよね(笑)
自分でやるしかないから、成長もするし、学ぶ。だから今も、楽しく続けてるよ。本当に。
(中編へ続く)
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はたらくこと=生きること。自分の会社を10年育ててきた想い。|代表の話
続く中編では、起業したものの、会社の方針などは一切決めていなかった(!)起生さんの起業してからの実際や、苦労、まちづくり事業にたどり着くまでの経緯について語ってもらいました。
起業すれば、「なにか」が生まれると思っていた
ー起業したとき、どんな仕事をしようって、どうやって決めたんですか?
いや、全く決めてなかった(笑)本当にありえないけど、とにかく「起業する」と思って、起業したら何かが生まれるんじゃないかと考えてた。結果、何も生まれなかったよ?
今、現状までとらえるなら生まれてるけど、当時は何を商材にすればいいかもわからなかったから、とりあえず、LINEのユーザーが爆発的に増えていたのを使って、SNSを活用した集客をやったり、携帯を売ったり、クレジットカード契約の営業をしたり。
ーそんな仕事もあるんですね。
もともと営業もしてたから、経営者と話すときに、自然とその人が何を欲しているのかもいろいろ話すわけ。「携帯は何使ってるんですか?」とか、「今、クレジットカードは何使ってるんですか?」って話になるから。
そこが今の原点かな。
ーうーん、なるほど。
なんでもやりましたよ。テレホンカードも売ったしね。
ーテレホンカード!
知り合いがオフィス家具の代理店みたいなことをしてたから、ハマりそうな会社を紹介して手数料をもらったりしてて、そういうオフィス周りのことをやっていた流れでね。
テレホンカードって、固定電話の料金を払うのにも使えるから、中古のテレホンカードを安く仕入れて固定電話をたくさん契約している会社に卸すと、その差額が利益になる。
だから、最初は想いもへったくれもなく、「会社とはどういうことか」というのを、とにかくがむしゃらにやってたんだよね。でも、テレホンカードはそれこそ、どんどん市場がなくなっていて、いずれそのカードも無くなるじゃん。だから、半年ぐらいは結構儲かってたんだけど、これは続けられないなと思って止めちゃったけどね。
それで段々、ショッピングモールでイベントを企画したり、広告とか集客のコンサルティングをしたりする仕事がめっちゃ増えてきた。もともと、自分でもプライベートでイベントを企画するぐらい、そういうのを考えるのは好きだったし、LINE集客もやっていたから相性も良くて、徐々に企画屋みたいになっていって。
そういうことを35歳くらいからやり始めたかな。
ビジョンよりも、「楽しそう!」という直感が指針
ーイベントや広告は今のオープンロードの事業にもつながりますけど、まちづくりが会社の軸になっていったのは、どういう経緯だったんですか?
まちづくりと出会ったのは、2016、2017年くらいかな。きっかけは、集客支援をしていたとき。一店舗の集客とイベントをその都度担当していたんだけど、一店舗の集客をしたり、イベントを開いたりしたくらいで、周辺のエリアは変わらない。それこそ施設全体が変わらないと意味がないし、もっと広い視野で見れば、エリアでとらえないと集客し、地域を再生できないということをなんとなく実感して。
そういう思いを周囲の人に話していたら、まちづくりの人に「それって、エリアリノベーションっていうんだよ」と教えてもらって、リノベーションスクールの清水義次さんの本を読んでみたらって渡されて。
ーそこが、まちづくりとの出会いなんですね。
清水さんの本が面白かったことをその人に伝えたら、リノベーションスクールをオススメされて。それで、すぐに北九州のリノベーションスクールに参加して、まちづくりに足を踏み入れたんだよね。
だから流れ的には、一店舗の集客支援から、もうちょっとエリアでとらえる必要性を感じて、それを地元で実践できるかもと思って市原に戻ってきて、五井の廃れ具合にヤバさを感じてCo-Satenをオープンしたという経緯かな。
「こういうビジョンがあるから、こういう道のりで行こう」という点を打ってきたわけでは全くなくて、出会って、出会って、これ楽しそう!みたいな感じで進んできた。最初は、「儲かりそうだし、稼げそう」というところからだったけど、今はお金とやりたいことのバランスが結構取れていると思ってる。
会社の経営とお金とのつきあい方
ーまちづくりに取り組んでいる起生さんしか知らなくて、最初からそこを目指して起業したのかと思っていたので意外でした。実際、今のオープンロードはどんな事業がメインなんでしょう?
仕事を一緒にさせていただいているのは、民間の企業や市役所なんだけど、なかでも行政のウェイトは年々高まっているかな。
ー確かにCo-Satenやオープンロードで仕事をしていると、市役所の方と仕事で関わらせていただく機会が多いのは実感しています。ではここで、そんな仕事についての本音をどうぞ。
そうだなぁ。本当はもっとペースを上げたいなと思ってるけど、ペースを上げた途端にいろんなバランスが悪くなっちゃうから、そこはちょっと歯がゆいなと感じているところかな。
もっとフルコミットしてやれるとは思うんだけど、それをやったら全員がたぶんキツイし(笑)あと、仕事は楽しいし、だいぶ慣れてはきたけど、やっぱりお金と不安は常につきまとう。でも、規模に応じてお金の大きさは変わるから、常に割合は変わってないな。
ー割合?
「自分が得たものを投資して、何かをして収入を得る」という割合、比率。収入が増えれば、その分入ってきたものを大きいお金で投資していくし、使う額は大きくなっていくから。あんまりそこの比率が変わらないから、扱う額が大きくなって怖くなるところはあるけど、そこは麻痺していく。
普通に給料をもらって働いていたら、「今月末200万円払わないとなぁ」っていう請求が来たら焦るじゃん。でも会社を経営していると、クレジットの請求で毎月180万円とかいう単位がくるわけ。結局、いまだに請求を見て「えぇ!?」ってなってるけど(笑)
でも、そこらへんを支えられる収支状況にはなっているから、割合としては変わらないと思う。年収300〜400万円くらいの人で考えたら、クレジットカードの請求が生活費も含めて10万円くらいの感覚かな。
ークレジットの請求が毎月200万円と聞くと、想像もつかない額のように思っちゃいますが、確かに毎月の請求が10万円くらいの割合なら、「払える額だけど、めちゃくちゃ無駄遣いできるわけじゃない」という感覚がわかりやすいです。
「はたらくこと」が、やりたいことであり、生きること。
ーそんなプレッシャーを感じつつ、会社を10年以上経営し続けてきた起生さんにとって「はたらく」ってなんでしょう?
家族からは怒られちゃうけど、僕は多分はたらくことのほうが意識としてメインになりがち。結婚するよりずっと前に起業して会社を続けてきたから、はたらくことが自分の「やりたいこと」になっている。
ただ、全部がはたらくことに振り切っているというよりは、将来、家族で世界旅行に行く計画とか、そういうことは考えてて。とはいえ、仕事の方に意識が偏ってしまうことが多くて、そのバランスが悪いせいで、よく家族とケンカするんですけど(苦笑)
起業した10年前の頃の一枚自分の場合、生きることとはたらくことは一緒だよね。仕事=生きること。
自分がやってきていることだから、一緒に働いてるスタッフに対しても、何かあったら守りたいと思ってるし、家族と仕事どっちが大事なの?と問われることがあるとしたら、どっちも大事だと俺は思っているから。
ー大切の質が違うってことですね。
家族も大事だし、自分が育ててきた会社も大事。それを切り替えて自分の会社を手放して、また新しいことをするという考え方もあるけど、でも、今はこの仕事が楽しくて、このまま進みたいと思っているから。
ーそれだけ、起生さんが時間と手間をかけて育ててきた会社ですもんね。
もう10年くらいやっていて、起業して1、2年目は、苦労して泥水すすって売上をつくってきたからから、その分思い入れも深いなぁ。
(後編へ続く)
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ヤンチャも失敗もあったけど、今の自分に後悔はない|代表の話
後編では、起生さん自身の価値観やこれからの夢を聞かせてもらいました。
借金だけが残ったゼロ起業
ーこれまでの人生で後悔していることはありますか?
人間関係ですかね、、、遊んじゃってましたので、本当にすみませんと思うことは多いですね(苦笑)
あとは、借金かな。親に借金したりもしたし。俺のゼロ起業の話したことあったっけ?
ーゼロ起業?
専門学校に行ってる20歳のときに、一回起業してるんですよ。
ーあ、そうなんですか?
言えるほどのものでは全く無いんですけど(笑)
親父がもともと地元の国会議員の後援会長をやっていて、選挙選の手伝いをずっとやってきていたから、知り合いが選挙に出るときに応援してこいって、バイトとして送り込まれた。
そのときに選挙に出ていた人が不動産の社長をやっている人で、これからタイが伸びるから、張っていたほうがいいよと教えてもらって。
そのときは20年前だから、楽天ができて100店舗もなかったくらいのネットショップの黎明期。そういう時代で、宝石をタイで仕入れてネットで売るビジネスが当たるかもと言われて、僕はバカだったからじゃあ買いに行こって(笑)
それで、アコムとかプロミスみたいなところからお金を100万くらい借りて、タイに1ヶ月くらい住んだことがあった。
タイに行ったときの写真現地の案内人の人を一人紹介してもらって、50万円くらいで宝石をいろいろ購入して、20万円くらいで滞在して、ネットショップを30万円くらいでつくってもらって…結果、一個も売れない(笑)
宝石を売っても二束三文だし、借金だけはめっちゃ残ったけど学生だから返せなくなって。だから、親にすみませんと頭を下げて払ってもらって、一回借金をリセットしました。それが、親に申し訳ないこと三段目くらいですね。二段目は、親が買ったばかりの新車を事故で廃車にするっていう(笑)それが、大きい後悔ですね。
ーなかなか波乱万丈ですね(笑)その経験があったのに、逆になんでもう一回起業しようって思えたんですか?
その思い出を忘れてた(笑)失敗を親が助けてくれたから、ある意味自分の中でリセットを掛けられているんだよね。
今はその代わり、仕送りさせてもらってますよ。たいして使ってないみたいだけどさ。
旅行と家族、お風呂が幸せ
ー恩返しですね(笑)じゃあそれとは反対に、どんなときに「幸せ」を感じますか?
旅行に行ってるときかな。新しいものを家族と見ると、自分とはまた違う視点で見れたりする。しかも、それを時間さえあれば実現できる状態にあるから、それは幸せだと思うよね。家族と、時間、お金のバランスがいい状態にあるときは、すごく幸せだなって思う。
あとは、風呂(笑)
温泉に行ったときとか、たとえば、お金を気にせず、条件で旅館を選択できるときはいいなと思う。自分ができないこととか、されたことがないホスピタリティの高いところに行こうと思えて、それを実現できるとき。視察も兼ねてはいるけど、そういうのは楽しい。
真面目さが必要なところはビシッと締めてくれます(ほんと)。
コスパがいいところのサービスを受けたときも楽しいね。安い高いに関係なく、なんていいサービスなんだ!と思えたときは、満足度が高いよね。中途半端にケチって満足できないサービスだったときは、もっといいところ行くか、もっとケチればよかったと思ってめっちゃムカつく(笑)
あとは、やっぱり一番でかいのは、めいちゃん(娘)じゃないですかね。何してるかなって、たまに動画を見ちゃうもんね(笑)
ー子どもの成長って不思議だし、感動が尽きないですよね。では、そんな今の起生さんの原点(転機)は、どこですか?
転職先で仕事に行き詰まって凹んでいたときに、知り合いの人に「あなたは、何を頑張っているんですか?」と問われて、自分が頑張るしかないと発奮させられたときと、起業したときかな。
五井周辺を本気で変えていきたい
ーこれから取り組もうとしていること、やりたいこと、夢を教えてください。
いっぱいあるなぁ。直近3年くらいでいうと、教育事業はやりたいし、Co-Satenも、子ども連れでも気軽に来られる設えに変えたいし、五井会館(Co-Satenの近くにある市原市所有の空き施設)にも関わりたい。本気で、五井周辺を変えていきたい。
それである程度片がついたら、家族で海外旅行に行きたいですね。リモートワーク化するのか、どういうかたちにするのかはわからない。みんなに任せるのか、分社化するのか、もしくは、そのときは会社を次世代にあげてもいいなとも考えてるし。
まだ具体的にはわからないけど、そんなところかな。
ーでは、最後に高校生の自分にひとことお願いします。
そのままいけ、かな(笑)
ーそのまま(笑)
いや、今の状態に後悔はないもん、まじで。人間だから、もうちょっと勉強しておけばよかったとか、そういう思いはあるけど、今が楽しいからね。いいかな、そのままで。
ーそのままでいいと思える今があるのは、最高ですね。ありがとうございました!
~~~~~編集後記~~~~~
「大学生の頃、リアルな大人の働き方や生き方を知りたかったよね。」
そんなCo-Satenスタッフの経験から生まれたキャリアインタビュー企画。
企画を始めるときに決めたのは、ひとつ。「キラキラして充実している話だけはなく、失敗も挫折も赤裸々に語ってもらう」こと。なぜなら、もがきながら選択を重ね、自分なりに道を切り拓いて今をめいっぱい楽しんでいる人は、"最高にカッコいい大人"として、わたしたちの目に写っているから。
そして、そんな生き方もあると、後輩にあたる大学生や高校生の子たちに知ってもらいたい。キャリアインタビューの裏には、そんな意図があります。
そうして始まった起生さんへのインタビューは、発見と笑いの絶えない1時間。人生の先輩の話をギュッと聞ける貴重な体験でした。でもほんとは、この話を高校生や大学生にこそ、直接聞いてもらいたい。
だからこそCo-Satenは、そんな試みに参加してくれる人たちを募集しています。興味をもってくれた方は、ぜひフォロー&DMをお待ちしています◎
文・写真:Mizuno Atsumi
団体情報
設立年 |
2022年 |
---|---|
法人格 |
任意団体 |
千葉県市原市で、多種多様な大人と共に、手を動かしながら自分と向き合うプログラム~WADACHI~の団体活動理念
WADACHIは「手を動かしながら自分と向き合う」ことに焦点を当てたプログラム。市原市を中心に活動するまちづくりの拠点Co-Satenが、運営しています。
千葉県市原市で、多種多様な大人と共に、手を動かしながら自分と向き合うプログラム~WADACHI~の団体活動内容
★私たちについて
わたしたちCo-Saten(コーサテン)は、「じぶんの住むまちに、もっともっとワクワクしたい!」という想いで、千葉県市原市を中心としたまちづくり事業に取り組んでいるコワーキング兼イベントスペースです。
今日は自己紹介として、Co-Satenがこれまでどんなことに取り組んできたのかを振り返りつつ、これからの試みについてお話したいと思います。
一緒に活動してくれる仲間や、イベントなどに参加してくれる人を随時募集中なので、ちょっとでも興味をもってくれた方は、ぜひ最後まで読んでいっていただけると嬉しいです!
職と職の交差点、物と物の交差点。
わたしたちCo-Satenは、千葉県市原市を中心としたまちづくりに取り組むオープンロード合同会社が運営母体のコワーキング兼イベントスペース。
2019年に立ち上げられてから、Make Local Hubを掲げ、
人と人の交差点、職と職の交差点、物と物の交差点。
これまで出会わなかったひとやことが出会うことで新しい価値となる。
ことを目指し、そのためのコワーキングスペース運営や、公園の活かし方、コンポストづくり、サーキュラー・エコノミーなど、まちや暮らしに関するさまざまなイベントの開催に取り組んできました。
※写真:工藤シンクさんに映像制作を学ぶ教室
※写真:Co-Satenを押し花アーティスト大鐘八重さんのアトリエ化する企画。
※写真:パパとママで家族のあり方を語り合う会
こうした歩みが止まってしまったのが、コロナ禍でのこと。ステイホームや、ソーシャルディスタンスを求められる状況が続き、人との交流が活動の中心にあったCo-Satenは、立ち止まらざるを得ませんでした。
ただ、そんな中でも、コロナ禍の影響を受けた市原の飲食店を応援するプロジェクトなどを立ち上げながら、わたしたちはこれからなにをしていきたいのか。Co-Satenは、市原にとってどんな場であれるのか。そんなことを考え続けていました。
そこでいろいろな縁もあり、たどりついたのが「地域✕キャリア教育」。多様な人と交差してきたCo-Satenだからこそ、実現できる教育があるのではないか。そんな想いを胸に、「こどもも、若者も、大人も、交ざり合って、学び合う。」場づくりにCo-Satenとして、新たに挑戦することにしました。
つくりたい
もともと、大学生や20代の若者が活動に参加してくれることも多かったCo-Saten。
まちづくりに取り組むなかで、地域でじぶんらしく楽しんで生きている"カッコいい"大人と交差する場になっていたCo-Satenでは、そんな大人との出会いに刺激を受け、大学卒業後に市原で働くことを選んだり、里山地域に移住したり、若者がじぶんなりの働き方や暮らし方にシフトするきっかけを図らずもたくさん生みだしてきました。
※写真:「現役大学生が伝える土木学科で学ぶこと」のイベントにて
でも今、そんな多様な生き方の人たちと日々出会えるのは、Co-Satenで事業に取り組むわたしたちだけ。
そんなのは、もったいない!
「市原には、なにもない」と思っている人も、「大人になって働くのなんて、つまらない」と思っている学生も、わたしたちが出会うカッコいい大人と普段から接っする機会があれば、未来が楽しいと思えるし、市原を面白がれるようになるんじゃないか。
そう考えたわたしたちは、Co-Satenという場を活かし、市原のカッコいい大人たちと一緒に、「だれもが自分らしく、楽しく生きていくための学び」の機会づくりに挑戦することにしました。
たとえば、地域に住むプログラマーをメンターとし、小学生〜高校生がプログラミングを学ぶ「コーダー道場」。
高校生や大学生が実際に手を動かしながら、地域に入り込んでじぶんのキャリアについての考えと経験を深めるインターンシップ「第二の大学」。
*「WADACHI」と名前を変え、2022年11月から第一期がはじまります!
子どもとおとながバディとなって、年代を超えたゆるやかな学び合いの"友情"を築くバディプログラム。
これからCo-Satenでは、「こどもも、若者も、大人も。交ざり合って学び合う。」をキーワードに、そんなさまざまな取り組みをどんどん仕掛けていきたいと思います!
※写真:「地域✕キャリア教育」の取り組みをCo-Satenの第二章と位置づけ、市役所の職員や、まちの方と一緒に教育について考えるイベントを開催。イベントの終了時間が延びてしまうほど、予想以上の大盛りあがりでした。
これから開催される各種イベントや、はじまっていく取り組みの様子は、noteやSNSで発信していく予定ですので、ちょっとでも面白そうだなと思っていただけた方は、ぜひぜひフォローやDM、イベント・活動への参加をお待ちしております!
文:Mizuno Atsumi