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更新日:2022/02/20
200名の人生に向き合ってきたWELgeeが語る、日本に暮らす難民のリアル
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基本情報
WELgeeの活動説明会です!
本やニュースだけではわからない「日本に暮らす難民」の実態を、そして、彼らが日本で再び人生を築くために、「今、できること」を知り、考えるためのイベントを開催します。
活動テーマ | |
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開催場所 | |
必要経費 |
無料 |
注目ポイント |
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募集対象 |
・本やニュースだけではわからない「日本に暮らす難民」の実態を知りたい。 |
募集詳細
日本の難民認定率は、G7で最低水準で、毎年1%以下。
この事実について知り、自分でできることを見つけたいと思っているあなたへ。「日本に暮らす難民」を取り巻く問題への理解を深め、「今、できること」を共に考えるイベントを開催します。
独裁政権下の国で生まれ、政治運動の首謀者として公安から命を狙われたジョセフさん。
命からがら逃れた先の日本では、3K労働を中心とした不安定な仕事で生計を支え、難民認定を待ち続ける日々を送っています。
かつては政治家を志し、腐敗した母国を立て直すために、政治団体のユースリーダーとして活躍していた彼。
日本に逃れた彼は、命を守ることができたのもつかの間、待っていたのは未来が全く見通せない生活でした。
友人は4年間一度もインタビューに呼ばれたことはない。
いつ、誰が認定されるか全くわからない。
働く許可を得ることはできたが、働き口がない。
合法的な在留資格(ビザ)と就労許可を持っていても、日本語がままならない彼らが得られる就職口は不安定な仕事しかありません。唯一の希望である難民認定は1%以下と厳しく、結果までに何年もかかるため、その過程で心も体も疲弊してしまいます。
現在このような宙ぶらりんの状態にいる難民認定申請者は、約2万3千人*います。そして、難民たちが対峙する社会的・政治的・経済的な不安定さ・困難は、全て難民自身の問題、つまり「自己責任」として見過ごされている現状があります。生まれた国や、逃れた国の環境により、難民の人生が大きく左右されている。そして、多くの難民が、日本社会から隔絶されている。そんな状況が存在してます。
WELgeeは、そのような状況に陥る、日本に暮らす難民に対して、「安心できる日本社会との繋がり」と、「日本でキャリアを築くための質の高い学習機会」、経験豊富なキャリアコーディネーターの伴走による「経験や専門性を活かした仕事への就職」、そして「難民認定に頼らない、安定した法的地位」を提供します。
日本に暮らす難民への理解を深め、母国の未来の担い手である可能性に満ち溢れた彼らのために、今、私たちとできることを一緒に考えませんか?
* 法務省『2020年12月末 在留外国人統計(旧登録外国人統計)』
法人情報
代表者 |
渡部カンコロンゴ 清花 |
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設立年 |
2016年 |
法人格 |
NPO法人 |
WELgeeの法人活動理念
私たちは、日本にやって来た難民の若者たちと
誰もが活躍できる未来を作っています。
紛争、弾圧、治安悪化などから故郷を逃れざるを得ない人の数は世界で8000万人超。
母国を失い、逃れた国でも、未来を奪われた難民たちが、ここ日本にもいます。
しかし実は彼らは、私たちと同世代の夢見るITエンジニア、正義感に溢れるジャーナリスト、優しい牧師さん…
ユニークな個性の宝の山でした。
「機会さえあれば、誰だって活躍できる」
一方的な"支援"ではなく、一緒に作るわたしたちの未来。
彼らの国が平和になったときに、祖国を再建する担い手として、第二の活躍を描ける未来をつくります。
WELgeeの法人活動内容
2018年2月に法人化したNPO法人WELgeeは『自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築く』をビジョンとして、世界各国から日本に逃れてきた難民とともに活動をする団体です。
私たちの仕事は、難民として逃れざるを得なかった人々が、自身の境遇を乗り越えて、社会の価値創造の担い手となる仕掛けを作ることです。具体的には、難民申請者の方々が、難民認定のみに頼らない方法で、自身のキャリアや人生の目標を追求できる道筋を、多様なセクターとの協働を通じて目指しています。
◆WELgeeの事業
WELgeeは、現在4つの事業を行なっています。
■就労伴走事業(サービス名『JobCopass(ジョブコーパス)』)
難民の方の中でも異文化間の協働経験があり、ビジネスで活躍できる人材に長期的に伴走し、企業への就職から定着、そして法的地位の安定化までの一連をサポートします。難民の方の中でも異文化間の協働経験があり、ビジネスで活躍できる人材に長期的に伴走し、企業への就職から定着、そして法的地位の安定化までの一連をサポートを行います。
▲難民の人材と企業の双方に伴走するキャリアコーディネーター
これまで8社で導入されており、日本企業の中に新たな人材活躍の可能性が生まれています。
■セミナー事業
難民の背景を持ちこれまで様々な逆境をはねのけてきた「アンバサダー(難民講師)」との交流・対話を通し、「自らの手で未来を切り拓く力」を向上させるセルフリーダーシップ育成プログラムです。
これまで44社で研修を実施し、
「様々なライフヒストリーを持つ人と関わり、自分を深く見つめることができた」
「知らなかった世界に関わる様々な人と交流で、自分の視野が広がった」
など、多くの参加者の内面の変化を生み出してきました。
■Tech-Up事業
また、日本に逃れた難民がゼロからプログラミング技術を学び、プログラマーとして働くチャンスを提供する事業『Tech-Up』を運営しています。ベテランエンジニアを含むメンター(先生)に、難民のスカラー(生徒)が学ぶTech-Upは、ITによる未来の母国や世界の担い手を育成することを目標としています。
■WELgeeサロン
さらに、毎月一度難民とともに話しあう場として、WELgeeサロンを運営しています。35回目の開催となる今年6月より、オンラインでの開催をはじめました。
WELgeeでは、これまでに170の難民の方と出会い、2000以上の企業、5000人以上の個人に対して、難民の方と出会う機会の提供や、難民とともに未来を築くことを伝えてきました。
活動実績
代表渡部がNGO駐在員としてバングラデシュへ
2013年
大学を2年休学し、政府からの弾圧が続くバングラデシュのチッタゴンに。NGO駐在員とUNDPインターンとして活動するが、村が焼かれ、レイプが横行する中で暮らす人々の現状を知ると共に、国際機関の限界を感じる。
難民の「友達」ができる
2016年
東京で居場所がなくハンバーガー店で夜を明かすコンゴ民主共和国出身の同世代の難民と友達になる。彼の夢は「女の子が当たり前に学校に行ける環境をつくる」こと。彼らが作ろうとする明るい未来に、自分も関わりたいと強く感じる。
「難民ホームステイ」を始める
2016年
多くの難民たちが来日後に直面している困難が「社会からの孤独・孤立」だということを知り、彼らを家に招いて一緒に過ごす「難民ホームステイ」を始動。20家族に協力してもらうが、彼らの自立に繋がる新たな取り組みが必要だと実感する。
有志3人で任意団体として活動開始
2016年03月24日
「厳しい境遇に陥ったとしても、自分の未来を実現できる社会をつくるには?」という疑問をもとに、難民問題について素人のゼミ生3人で集まる。法律や行政の仕組み、難民条約について勉強を始め、難民当事者にも話を聞きに行くようになる。
任意団体からNPO法人に
2018年
多様なセクターのパートナーシップにより難民を取り巻く構造的な課題解決と、日本社会での新たな価値創造を実現すべくNPO法人化。難民を人材として繋げる就労伴走事業や、難民と市民社会との接点を作るWELgeeサロンを始動。
自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会の実現へ
2020年
難民が未来をデザインできる状況を作るため、難民の法的地位の安定と、産業界におけるパートナーシップの拡大を目指す。そのために、難民の人材と企業のマッチングを加速し、プログラミングなどの難民個々のスキルアップにも取り組む。