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更新日:2025/04/23
資本主義から貧困を捉え直すー飢えや格差、不自由を生み出す社会を変える理論と実践ー
NPO法人POSSE
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基本情報
『貧困とは何か』(ちくま新書)著者の志賀信夫さんを講師に招き、貧困理論を手掛かりに、私たちがどのように「貧困」を捉え、飢えや格差、不自由を生み出す社会を根本から変革できるのか考えます。
活動テーマ | |
---|---|
開催場所 |
北沢タウンホール ミーティングルームで開催します。 |
必要経費 |
学生無料、社会人1000円 |
開催日 |
13時開始 15時終了 |
注目ポイント |
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募集対象 |
●こんな人におすすめ 参加する人の年齢層について
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募集人数 |
60名 |
募集詳細
*イベント趣旨
経済的な理由で自ら命を断つ人は年間5000人に上ります。病院にも行けず、誰にも頼れず一人で亡くなる「孤独死」は昨年7万人を超えました。近年では、犯罪に走る若者の問題が「闇バイト」問題として取り上げられています。
しかし、これらの現象を「貧困問題」として捉える議論は、報道の中にほとんど見当たりません。
貧困理論の研究者である志賀信夫さんは、「貧困」とは、人々がそれを「あってはならない」と捉え、社会的に対処すべき問題として認識した時に初めて見えてくる概念だと言います。
志賀さんは研究を通じて、欧米で展開されてきた貧困理論の進展から、社会規範の上昇とともに「貧困」の定義そのものも発展してきたことを示し、曖昧かつ感情論に陥りがちな「貧困」をめぐる議論の整理を試みています。
さらに、近著『貧困とはなにか』(ちくま新書)では、貧困が生まれる社会構造を、資本主義的生産関係から問い直し、再分配による貧困の「是正」を超えて、生産関係の変革による貧困の「根絶」に至る道筋を示しています。本イベントでは、志賀信夫さんを講師に招き、貧困理論を手掛かりに、私たちがどのように「貧困」を捉え、飢えや格差、不自由を生み出す社会を根本から変革できるのかを考えます。
*イベント概要
【日時】5月10日(土曜) 13:00-15:00
【会場】北沢タウンホール ミーティングルーム(アクセス:小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅から徒歩5分)
【タイムスケジュール】
12:45 開場
13:00- 13:20 貧困支援の現場からの実態報告(20分)
13:20- 14:30 志賀さんによる講演(70分)
14:30- 14:40 POSSEの紹介(10分)
14:40- 15:00 質疑応答×ワークショップ(20分)
15:00 終了 (講演会終了後、茶話会を予定しています)
*講師プロフィール
志賀 信夫(しが・のぶお)
大分大学福祉健康科学部准教授。一橋大学社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。NPO法人「結い」理事。専門は、貧困理論、社会政策。「貧困とは何か」について研究し、いのちのとりで裁判において意見書を執筆、大阪地裁、岡山地裁に有識者証人として出廷。著書に『貧困理論の再検討――相対的貧困から社会的排除へ』(法律文化社、2016年)、『ベーシックインカムを問いなおす――その現実と可能性』(共編著、法律文化社、2019年)、『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか――本土優先、沖縄劣後の構造』(共著、堀之内出版、2022年)、『貧困理論入門――連帯による自由の平等』(堀之内出版、2022年)、『漂流するソーシャルワーカー――福祉実践の現実とジレンマ』(共編著、旬報社、2024年)などがある。
法人情報
代表者 |
岩本菜々 |
---|---|
設立年 |
2006年 |
法人格 |
NPO法人 |
POSSEの法人活動内容
POSSEは労働・貧困問題に取り組むNPO法人です。20〜30代の大学生・大学院生を中心に活動しています。
⚫︎広範な専門家と連携した支援活動
社会的に弱い立場に置かれた、外国人労働者・女性・若者から、年間3000件を超える労働・生活相談を受けてきました。労働法が守られず不当な目に遭ったり、生活保護が受けられない人の権利を守るため、国際NGOや弁護士・医療関係者・支援団体などと広く連携し、支援のネットワークを広げてきました。
⚫︎調査・学習活動
私たちは、数千件を超える相談から、今の労働・貧困問題の最新の状況をつかんでいます。ここから、対処すべき問題を鋭く切り込む調査を数多く行なってきました。
⚫︎政策提言
相談や調査を通じて明らかになった実態をもとに、法律や制度を変えるため、政策提言を行なっています。日本の労働・福祉政策に影響を与え続けています。
⚫︎言論活動
年3回、雑誌『POSSE』を発行し、全国の書店や図書館に並んでいます。
2008年に創刊されて以来、「外国人労働問題」「ケアの市場化」「格差社会」など情勢に合わせたテーマで特集を組み、気鋭の若手研究者を招き、労働・貧困問題を中心に様々な社会問題を論じてきました。朝日新聞の「論壇時評」に何度も取り上げられるなど、その内容については社会的に高い評価を受けています。
さらに、POSSEのメンバーが現場の相談や調査研究をもとに書いた著作や翻訳書は、一般読者のみならず、研究者にも高い評価を受けています。